とりあえず、要注意リスト〜食べ物編:
ホタル:猛毒!1匹食べただけで2時間以内に死んじゃうよ!!詳細はこちら。
大き過ぎる活餌:特にバブー相手の場合は要注意!大き過ぎるコオロギで消化不良とか結構マジでやべーっしゅ。消化不良って軽い響きだけど、下手すると一発で命取りですって。怖いねえ。活餌は目と目の間の距離より小さいものが目安です。基本的に、活餌は大きいヤツラを数匹より小さいヤツラをたくさんあげた方が、消化の面でも栄養の面でも吉。
ミルワームやデュビアなどの硬い活餌:消化しにくいので、バブーには避けた方が無難。1歳を過ぎて、小さめのものからデビューするといいんじゃないかな。
外で捕まえた虫:どんな毒やバイキンを持ってるかわからないよ。ファームでそれ用に繁殖した活餌を使いまSHOW。
トマトを食べた青虫:ま、前述の「外で捕まえた虫」、後述の「トマトの葉&茎」とかぶるけど。トマトによく付いてる青虫はトマトワーム(ホーンワームの一種)と呼ばれてて、フトアゴ含むトカゲの活餌として繁殖&販売されてるけど、実はヤツラはトマトを食べてない。活餌ファームはちゃんとわかってるから、トマトをあげてないのだ。トマトの葉&茎ってのは毒があり、それを食べた青虫も毒を持つ<青虫さん本人たちは平気なんだけど。だから、自家栽培のトマトの木に付いてた青虫を捕まえて、いつも買ってるワームと見比べて全く同じだからOKでしょ、フトアゴちゃんにあげてみよー、みたいなシナリオはやべーっしゅ。
小さいトカゲやカエル:なぜかグリーンアノールとかあげる人がいるみたいだけど(<YouTubeに動画があったり・・・ま、野生では似たようなものを食べるのかな)、他の爬虫類や両生類は寄生虫が一杯だよ。
マウス:これまた結構あげてる人がいるみたいだけど、何とかフトアゴ協会って本気っぽい団体が爬虫類イベントで配ってたチラシには、ファジーはもちろん、小さいピンクマウスも絶対ダメ!ってハッキリ書かれてたよ。ま、1ヶ月に一度小さいピンキーを1匹だけならOKとか、産後で痩せ細った女のコにはいいとか言う人もいるし、賛否両論なんだろうね。でも、産後で弱ってるのにわざわざ消化しにくいものをあげるのもちょっとヘン・・・
アボカド:爬虫類への毒性についてはまだ証明されてないようだけど、多くの鳥類&哺乳類で中毒症の事例があり、フトアゴにも避けるが吉!
ダイオウ、ルバーブ:毒の可能性あり。
ナス:毒の可能性あり。
ネギ&ニンニク類:毒の可能性あり。アサツキ、ワケギ、チャイブなども含める。
トマトの葉&茎:毒!人間も食べる実の部分はOK。ただ、酸味が強いのであげ過ぎには注意。
モロヘイヤの茎&種:毒!人間も食べる葉の部分はOK。家庭栽培してる皆さん、要注意!詳細はこちら。
ブドウ&レーズン:犬で急性腎不全を起こすケースが多数あるとか。トカゲへの毒性は不明だけど、ハッキリ解明されるまでは、避けるが吉でSHOW・・・
キノコ全般:種類によっては毒の可能性があるので、避けた方が無難。
ひまわりの種などの種全般:殻は全く消化できないし、実も消化しにくい。
チーズ、ヨーグルトなどの乳製品全般:うまく消化できないと言われている。
ホウレンソウ:たまにあげる分には良いが、こればっかりあげてはダメ。シュウ酸が多く、カルシウムの吸収が悪くなる。
ケール、キャベツ、ブロッコリー:たまにあげる分には良いが、こればっかりあげてはダメ。ゴイトロゲンという甲状腺の機能を低下させる物質が含まれる。
レタス:水分補給には有効だけど、あげ過ぎると下痢して、逆に脱水症状になる可能性アリ。いずれにしても栄養がほとんどない。
多過ぎる果物:果物は週に一度程度のオヤツが吉。実は、フトアゴも虫歯になるらしーよ!
要注意リスト〜その他:
同じケージで多頭飼い:これはもう、気軽に注意しにくいほどたくさんの人がやってるみたいだけど、私はあえて注意したいと思いマッスル<世界のフトアゴの健康と幸福を祈って。アッと思った時にはもう遅いんだから、しばらく様子を見て・・・とかホントやめて!!お願いします。詳細はこちら。
砂などの粒子の床材:これまた爬虫類専門店でもやってるくらいで注意しにくいレベルになってるけど、誤飲による腸閉塞とか、目に入って炎症を起こすとか、イイコトなし!!パッと見がエキゾチックで綺麗なのかもしれないけど、タイル派の私にはちっとも綺麗に見えないよ。むしろ、きったねーな、って感じ・・・詳細は下記の「床材」を参照。
アナログ温度計:超オオザッパ<今すぐ捨ててヨシ。ワイヤの先にセンサーがついてて、ピンポイントで測れるデジタル温度計が絶対オススメ!!詳細は下記の「温度」を参照。
夜間も赤い保温球のつけっ放し:爬虫類は赤い光が見えないから大丈夫って謳い文句だけど、個人的にはあまり信用ならないと思いマッスル。詳細は下記の「バスキングランプ」&「温度」を参照。
フトアゴが直接乗っかって温まるタイプのヒーター:火傷に注意!!不良品も多いよ。詳細は下記の「温度」を参照。
暑過ぎ&寒過ぎ:ケージの中でも外でも、どんな状況でも、温度だけは気を付けて!!日光浴中も日陰スペースを必ず確保してね。詳細は下記の「温度」を参照。
湿度高過ぎ:カビやダニ、呼吸器感染の原因となる。ケージの中は常に乾いてるべき。具体的には湿度30〜40%くらいが理想。詳細は下記の「湿度」を参照。
活餌を入れっ放しにする:不潔なのはもちろん、コオロギやミルワームがフトアゴを噛むこともある。特に、夜、フトアゴが寝てる間・・・活餌の逆襲、みたいな。
消灯前の食事:消化するには体温が必要で、変温動物は体温を保つのに外部の熱が必要。ちゃんと消化し切らない内に電気が消えて体温が下がっちゃうと、お腹にガスが溜まって、一晩で死んじゃうこともあるらしいよ。怖いねえ。だから、食事後から消灯まで、最低でも2時間(できれば4時間以上)は消化する時間をあげて。
仰向けにする:呼吸器官が圧迫されて、場合によっては命取りになる。引っくり返されたフトアゴちゃんは急に大人しくなって目をつぶるので、気持ち良さそうにも見えるけど、これは走馬灯を見てるのです。
オキシドール系の消毒液:怪我やカビ問題などでフトアゴちゃんそのものを消毒しなくちゃいけない場合、もちろん獣医さんに連れて行くのが一番だけど、自分でやらねばならない場合は、ぬるま湯に少しのポビドンヨード(POVIDONE-IODINE、うがい薬のイソジンですね)を混ぜて温浴させると良い。薄ーいお茶程度の色になるように。同じ消毒液でもオキシドール系(HYDROGEN
PEROXIDE)はウロコにダメージを与えてしまう可能性アリ。
病気になってから慌てて獣医さんを探す:これホント重要だけど、そもそも爬虫類を診てくれる獣医さんが少ないし、すぐには見つからないかもよ。お迎えしたら初期費用の一部と割り切って、元気な内に一度連れて行きまSHOW。てゆーか、見るからに病気になってからじゃ遅いので、元気なフトアゴちゃんにも6ヶ月に一度は定期健診&ウンコde寄生虫チェックを猛烈オススメします。マイカイジュにも寄生虫が見つかったことあるけど、全然いつも通りに元気だったんだよ。食欲もあるし、痩せてもないし、特に気になることは全くなくて、ホント単純に前回の検診から6ヶ月経ったからって理由だけで獣医さんにウンコ持って行って見つかったの。
UVB蛍光灯にガラスやプラスチックのフタ:ガラスやプラスチックはUVBをほぼ完全にブロックしちゃうので、外しまSHOW。詳細は下記の「バスキングランプ&UVB蛍光灯」を参照。
使用開始後、6ヶ月以上経ったUVB蛍光灯:使ってる内にUVB効果が弱まって来るので、まだ切れてなくても6ヶ月ごとに交換しまSHOW。
ケージから外に出している間に目を離す:これはもう当たり前だけど、ホント気を付けねば・・・ちょっと目を離した隙に何か食べちゃったとか、行方不明になっちゃったとか。特に、屋外の場合はナオサラ。こちら、目の前でフトアゴちゃんをタカに連れ去られたなんて恐ろし過ぎる悲劇も・・・
ケージ:
当然、大きければ大きいほどいい。高さはそんなに要らない。むしろ、UVB蛍光灯から離れ過ぎてしまうと良くない。具体的にいうと、高さは60センチ以下がいいんじゃないかな。底面積は広ければ広いほどいい。ちなみに、ウチのマイカイジュは横150センチx奥行き70センチx高さ60センチのを使っています。
んで、バブーはご飯を見つけにくいから小さめのケージにして、半年か1年経った頃にもっと大きいケージにアップグレードしろ、みたいなアドバイスをよく聞くけど、それはお金のムダだから、いきなり大きいケージで始めて、区切って使えばいいと思いマッスル。
素材はガラスとかプラスチックとか木とか、いろいろあるので、楽しんで探してちょ。ウチのは、木+ガラスだと思う。全部メッシュの網戸みたいなヤツもあるけど、あれはどうだろね。私は、あれで飼われてるフトアゴは見たことない。温度を保ちにくいから良くないんじゃないかな。
全面ガラスの場合、観賞用の正面を除く側面3つには外側から紙など貼ってあげると良い。前後&左右と全部ガラアキだと、どこから天敵が襲って来るかわからない状態で、落ち着かないんだって。砂漠の写真の背景紙なんかも売ってるよね<背景の石に登ろうとするらしい。ふははは!
ケージの位置も、床ではなく、人間の腰より高いところが良い<ただし、地震対策、考えてちょ。いつも人間を見上げる格好になってると、ストレスが溜まるんだって。
こういうちょっとした工夫で、ガラリと変わったりするよね。私も最初はケージを床に置いてて、こちらを見上げる姿がカワイー!とかってノン気なこと思ってたんだけど、前述の話をどこかで読み、慌てて机の上へ移したら、ウチのマイカイジュは目に見えてリラックスするようになったよ。
夜はグッスリ眠れるよう、ケージに毛布など掛けて、真っ暗にしてあげると良い。
床材:
マイカイジュのケージにはゴツゴツしたタイルを使っております。タイルといってもナチュラルっぽいヤツで、スレート・・・粘板岩??調べてみたところ、「粘土が固まってできた堆積岩で、薄い板状に割れる」だって。そうそう、確かに板状に割れるわ、あれ。
タイルはいいよー!ほんのりイイ感じに温かくなるし、爪が自然と短くなるし、掃除が簡単だし、何より清潔!!細菌や寄生虫は、食べ残しやウンコの放置が原因になることがほとんどだけど、タイルならケージから出してジャブジャブ洗えるからね。しかも、洗った後、乾かす目的も含めて、私はオーブンで焼いて殺菌してるの。摂氏180度で40分ほど。すると、細菌はほぼ完全死滅するそうです。タイル、ほんとオススメ!!<ま、一つだけ注意すべきは、ケージのガラス部分をガチャンとやっちゃわないよーに。
てゆーか、タイル以外のものはオススメしません・・・まあ、ペーパータオルや新聞紙なら良いけど。でもペーパータオルは爪が伸びやすいかも。
追記:・・・と、タイルで注意すべきはガラスを割らないことくらいだと油断していたのですが、タイルで足腰をダメにしたかもしれないフトアゴちゃんがいたことが判明!!年齢は8歳、56センチ&525グラムの大きなコなんだけど、赤玉土から素焼きのタイルに換えたところ、1年ほどしてホフク前進(前足だけで歩いて、後足は引きずる)するようになり、タイルからはジャンプできず、掌にマメのような硬いものができて、食事以外はほとんど動かないようになっちゃったんだって。それで、土に戻したらすぐ治ったそうです<ホッ・・・
この同じコは、昔、かなり大きなウッドチップの床材を使っていた時、隙間からガラスが当たって負担が掛かり、爪と指の骨が曲がってしまった経緯もあるため(これはその後すぐ回復)、今回のタイルだけが原因とは言い切れないものの(つまり、もともと足腰が弱かった可能性もある?)、せっかく赤玉土で落ち着いていたのだから、わざわざタイルに換えるべきじゃなかった、という結論。
硬過ぎたのか、ザラザラした感じが痛かったのか、ハッキリしたことは不明だけど、年齢や体重、慣れ、向き・不向きもあるかもね・・・人間だって、長らくベッドで慣れてて久し振りに布団で寝たら背中が痛いとか、またはその逆とか、椅子は硬い方がイイとか、柔らかい方がイイとか、いくらでもあるものね。というわけで、どんな床材でも、よくよくフトアゴちゃんの様子を観察して下さい!!
オーストラリアの砂漠のトカゲなんだから、砂が一番いいんじゃないの?と思う人が多いけど、フトアゴが生息してる地域って、砂漠は砂漠でも、私たちが通常イメージするようなサラサラした砂の砂漠ではなく、こんな感じの硬い土の砂漠なんだって。そう、砂ではなく土、それもこんなギッチリ固まった上、土器の要領で日光に焼かれて、ほとんど岩みたいな感じのようです。このリンク先の人も、タイルを激しくオススメしています。
だから、砂浜みたいなサラサラした砂って、別に自然に近いわけでもないんだよ。誤飲による腸閉塞の原因になるだけで、イイコトなしです!!目に入って炎症を起こすこともある。
私がよくチェックしてるBeardedDragon.Orgってフトアゴ情報サイトでは100%注意されます<サラサラした床材全般。特に、カルシウム入りと謳ってるタイプは危険!カルシウムが入ってることでフトアゴちゃんは余計に砂を食べるようになっちゃうし、しかも、あのタイプは濡れるとセメントみたいに固まるんだって!なにしろ、「誤飲しても大丈夫」と「ウンコが固まって掃除しやすい」が揃って謳い文句になってたりするからね!どんだけ矛盾してんだよ!!なんであんな酷い商品がフツーに店頭に並んでるんだ!ってみんな怒ってるよ。
それからシリカサンドってヤツは、見た目はサラサラの粉状でも、実はガラスの粉と同じで顕微鏡で見るとギザギザだから、誤飲するとお腹の中に傷が付いてヤバイんだって・・・滑り止めとして道路の舗装にも使われるらしーよ!これはいかにもやべーっしゅ!!まさかそんなヤバイものがペット用として売られてることはあるまい、と思ったアナタ、まだ甘い!ニャンコ用の砂なんかでフツーにペット屋で売ってるよ<ニャンコには大丈夫なのかもしれないけど。
クルミ殻の床材も売ってるけど、これまた砂と同じ理由でやべーっしゅ。こちらは、ある生物学の先生のページだけど、クルミ殻の床材で腸閉塞になったフトアゴの解剖写真が載っています<グロ写真注意。排出腔がクルミ殻で完全に塞がれちゃってるの。取り出された大量のクルミ殻の写真もあるよ。怖いねえ。可哀相だねえ。
まあ、床材に関しては、見聞きした情報に過ぎないながら、まだまだ怖い話がドッサリあるよ。
「でもウチのコは砂を掘って潜るのが大好きなんだけど・・・」って飼い主さんは、ケージの一角だけ、それもご飯を食べる(=誤飲の可能性が高い)エリアからは遠く離れた場所だけにすることをオススメします。公園の砂場風に。その砂も前述のカルシウム入りはダメ。あと、バブーにはたとえケージの一部分だけでもダメだそうです。バブーは興味津々で何でも舐めまくるから誤飲の可能性が高いし、腸も小さくてすぐ詰まるから。潜るの好きなら、代わりにタオルとかツタ状のフェイクプラントを床に置いてあげれば良いよ。
ライトの基本:
ライトに関しては、明るさ・温度・紫外線の3つがポイントです:
明るさ:ココ、さりげに重要だと思うんだけど、明るさと温度は別物だよね。コウコウと明るくても肌寒いって場合もあるし、暗くてもヌクヌク暖かいって場合もあるじゃん。昼間のケージには、明るさと温度の両方が必要です。たとえヒーターなどで温度を保ってても、朝から晩まで薄暗いケージじゃ、フトアゴさんもヤル気出ない。昼間はパリッと明るく、夜は真っ暗、ってメリハリがあってこそ、昼間は活発になれるし、夜はグッスリ眠れる。
温度:爬虫類飼育=温度管理みたいなもんでSHOW!!ココはしっかりやりまSHOW!詳細は下記の「温度」を参照。
紫外線:Ultraviolet、略してUV。特にUVBはビタミンD3の生成に不可欠です。詳細は下記の「紫外線」を参照。
基本的には、バスキングランプ(温度&明るさ)とUVB蛍光灯(紫外線&明るさ)の2つが必要。それを毎日同じスケジュールで12〜14時間つける。タイマーがあると便利だよ。別に爬虫類専用じゃなくても、毎日決まった時間にオン&オフになるヤツなら(って、タイマーってそういうもんだけど)どんなタイマーでもOK。
電球も蛍光灯も、それをはめ込む器具は別に爬虫類専用のじゃなくてOK。その辺のホームセンターで売ってるヤツでいい。ただし、ケージの中に取り付けられるタイプとか、網状のフタの上に直接置けるヤツとか、ケージの形状によっていろいろ変わって来るので、やっぱり爬虫類専門店でケージとまとめて買った方が失敗はないかも・・・。
バスキングランプ〜保温球:
バスキングランプは通常ケージの端に設定して、その直下がケージ内で一番暑いバスキングスポットとなる<フトアゴちゃんの常夏スポット、みたいな。ワット数、メーカー、モデルによって派手に温度が変わるので、温度計をよくチェックして、ちょうどいいのを使ってね。当然、ケージのサイズ&素材や部屋全体の温度によると思うけど、参考までに、ウチの場合、ZOO
MED社のREPTI BASKING SPOT LAMPというシリーズで揃えてて、夏は50ワット、冬は75ワットを使ってます。
追記:私はずっと「バスキングランプ=保温球」だと思い込んでたんだけど、正しくは、「バスキングランプ=その名の通り、バスキングスポットの局所だけをガツンと照らすライト」、「保温球=バスキングランプとは別に、ケージ全体の温度を保つライト」だそうですね。
でも・・・2つも要るかね??下記「温度」にも書いたけど、ケージ内にできる限りの温度の幅を作るのがポイントなので、熱の源は1つだけの方がその環境を作りやすい気がするけど。そして、そのワット数を変えるだけの方が管理もラクじゃないかな?ま、これまたケージのサイズ&素材や部屋全体の温度によるのでしょう。私は温暖なカリフォルニア在住だし、マイカイジュのケージは分厚い木(?)でできてるので、温度を保ちやすいのかな?
ともかく、一番暑いところと一番寒いところを正確に測って、良い方法を探してちょ。とりあえず、ココでは「バスキングランプ=保温球」の前提で書いています。
赤い電球もあって、爬虫類は赤い光が見えないから夜間の保温にも使えるって謳い文句だけど、あれはあまり信用ならないかも・・・これは私自身も最初の試行錯誤の時期に実際体験したし、いろんな人も同じこと言ってたけど、全く見えてないってことはないと思う。夜に赤い電球をつけっ放しにすると、グッスリ眠れてないらしく、昼間も眠そうで機嫌悪いんだっちゅ!それを止めた途端、明らかに元気&活発になったよ。
だから、真冬のどうしても寒過ぎる夜で他に方法がないならしょうがないけど(赤い電球より、光を全く出さず、赤外線熱を放射するセラミックヒーターが良さそう。電球の形で、普通の電球と同じソケットに取り付けるヤツ)、基本的に夜は真っ暗にしてあげるのが吉。
一方、赤い電球を昼間のバスキングランプとして使うのは、温度はOKでも明るさが足りない・・・そう、赤い電球って、夜には明る過ぎ、昼には暗過ぎで、中途半端なんだっちゅ!!バスキングランプは白がイイ!白くて明るい光は、フトアゴちゃんを活発にするし、UVB蛍光灯から目を守る役割も果たすんだって。
UVB蛍光灯〜紫外線ライト:
紫外線(UVB)はビタミンD3の生成に不可欠です。詳細は下記の「紫外線」を参照。
いろんなメーカーからいろんなモデルが出ていて、紫外線の量もいろいろ、謳い文句もいろいろだけど、パッケージの表記はあまり信用ならないと思っといた方がいい。ま、同じメーカーの同じシリーズで5.0か?10.0か?って比較ならアリかもしれないけど、ノリ的には、人間の保湿クリームでうるおい成分30%か?しっとり成分50%か?みたいなもんでSHOW。
というのは、紫外線の量や質を測るには紫外線強度計や照度計が必要で、1平方センチメートルにつき何マイクロワットかで表示されるのだけど、例えば、ライトから30センチの距離なら10uW/cm2、15センチなら50uW/cm2って感じで、距離によって大きく変わる。また、その広がり方というか散り方もいろいろ。上手い具合に散るモデルもあれば、一箇所だけに強烈な紫外線が集中しちゃうモデルもある。だから、全く同じ環境&条件下で測らない限り、比較はあまり意味がない。
そもそも、フトアゴが1日につき何マイクロワットの紫外線を必要とするのか、まだ解明されてないらしい。今後、解明されるかどうかさえわからない。だから、1日に必要な保湿成分の量も知らないクセに、うるおい成分30%よりしっとり成分50%でしょう!って自己満足するのと同じノリ。
でも、パッケージの謳い文句や数字はさておき、「この保湿クリームをつけるとしっとりする!」という実感を伴う品質の良し悪しが確かにあるように、「この紫外線ライトに変えてから目に見えて活発だ!」というのは確かにある。また、常に良質のUVBを浴びさせていると(ランダムじゃダメ)、健康なフトアゴは、体内のビタミンD3のレベルを調節するため、どの位置でどのくらいの時間を過ごせば良いと本能的に判断して勝手に動くらしい・・・凄いよね!
参考までに、私にとっての「この紫外線ライトがイイ!」というのは、ZOO MED社のREPTISUN
10.0。これはかなりオススメ!!5.0もあるけど、10.0の方。コイル/コンパクト/スパイラル型ではなく、細長いチューブ型の蛍光灯ね。それの60センチを2本使ってます。普通は1本で良いのだけど、マイカイジュのケージは幅150センチだから本当は120センチの蛍光灯1本にしたかったのに、ケージ屋さんにそれはできないと言われて仕方なく60センチの2本にしてもらった、という背景がある。
ちなみに、アメリカでは、このZOO MED社のREPTISUN 10.0が一番良いとされてて、MBD(クル病)の場合、カルシウムがどうのより何より、まずこのライトを使うことをオススメされるんだよ。日本でも売ってるハズ。
その他、紫外線ライトに関して、気をつけるポイントとしては:
1)細長いチューブ型の蛍光灯の場合、ケージの幅の7割以上の長さのものを。
2)使ってる内に効果が弱まって来るので、まだ切れてなくても6ヶ月ごとに交換しまSHOW。コンパクト型の蛍光灯は、細長いチューブ型よりもさらに急速に弱まるらしいので、4〜5ヶ月ごとに交換した方が良い。水銀灯(MERCURY
VAPOR LAMP*)の場合は、通常8〜12ヶ月までOK。
*この「水銀灯/MERCURY VAPOR LAMP」ってのと「メタハラ」ってのがよくわからない・・・これ一つでバスキングランプとUVB蛍光灯の両方の役目を果たし、紫外線の量&質も最高というスーパーライトみたいな扱いで、アメリカではMERCURY
VAPOR LAMP、日本ではメタハラってよく耳にするけど、この二つが同じものなのかどうかさえよくわからないの。ごめんなさい<てゆーか、誰か教えて。とりあえず、このページが詳しそう。
3)ガラスやプラスチックはほぼ完全にUVBをブロックしちゃうので、UVB蛍光灯をはめ込む器具にもともとフタが付いてる場合は外してね。メッシュも50%ほどブロックしちゃうらしいので、ケージのフタが網状でその上に蛍光灯を直接置く場合はどうしようもないけど、頻繁に日光浴させるとかで補うと吉でしょう。
4)これだけ紫外線ライトについて語った後でナンですが、過信しちゃダメ!!獣医さんによると「1時間@本物の日光=数週間@UVB蛍光灯」の効果らしい。だから、週に数回たっぷり日光浴できるなら、紫外線ライトは不要って人もいるくらいだよ。人工のライトはあくまで補助として割り切り、なるべく日光浴をさせまSHOW。
下記の「紫外線」や「紫外線ライトは目に悪い?」も参照。
温度:
ケージ内は、ガツンと暑いところとヒンヤリ涼しいところ(まあ、同じケージ内で、なかなかヒンヤリとまでは行かないんだけど)を作ってあげるのがポイント。具体的には、バスキングランプ直下の一番暑いところが35〜38度、ケージの端の一番涼しいところが25〜28度くらいで、ともかく、ケージ内にできる限りの温度の幅を作ってあげてね。すると、フトアゴちゃんが勝手に行き来して自分の体温を調節する。
だから、フトアゴちゃんの様子をよく観察して、いつもライトの下にいるようなら寒過ぎるのかな?とか、逆に、いつもケージの端でライトを避けてるようなら暑過ぎるのかな?とかって考えて調節してみて下さい。
そして、温度計はワイヤの先にセンサーがついてて、ピンポイントで測れるデジタル温度計が絶対オススメ!!1000円ちょっとだよ。
壁に取りつける丸い時計みたいな形をしたアナログ温度計とか、もっと酷いのだと、学研の付録みたいなシール型の温度計とか、ホント役立たず<今すぐ捨ててヨシ。そもそも壁の温度を測ってもしょうがないし、デジタル温度計と計り比べてみると、そのオオザッパ振りにゾッとするハズ・・・
10度近く違ったりする。
爬虫類飼育なんて温度が全てみたいなもんなんだから、そこは正確に測らねば!!バスキングランプ直下の一番暑いところと、ケージの端の一番涼しいところにピッタリ、センサーが来るように設置してね<つまり、2つ必要です。
夜間は18度くらいまで落ちて大丈夫。もちろんもっと暖かくても良いけど、夜は夜らしく冷えた方がいい。昼間はガツンと温まって活動的、夜はヒンヤリ&グッスリと、昼と夜で温度差があるのが理想。それから、夜はグッスリ眠れるよう、ケージに毛布など掛けて、真っ暗にしてあげると良いよ。
ちなみに私は温暖な南カリフォルニア在住なので、日本の厳しい真夏や真冬の温度管理については書けないの・・・すみません。特に、真夏の昼間なんか暑くなり過ぎで難しそうだよね<温度管理の工夫、ぜひメールで教えて下さい!世界のフトアゴの健康と幸福を祈り、ココにまとめさせて頂きたいと思います。
一方、真冬の夜の冷え過ぎに関しては、まあ、雪国とかなら話が別かもしれないけど、人間が平気な範囲なら大丈夫なんじゃないかな、と思う。
上記の「バスキングランプ」にも書いたけど、夜に赤いランプをつけっ放しにするのは、避けられるものなら避けた方が良い。爬虫類は赤い光が見えないから大丈夫って謳い文句だけど、どうやらグッスリ眠れてないから・・・
それから、床に置いたり、岩の形をしてたり(ヒートロック)、フトアゴが直接乗っかって温まるタイプのヒーターは、火傷に注意!!フトアゴは頭頂眼という器官で光や温度を感知するの。その名の通り、頭のテッペンにあって、第三の目とも呼ばれてる。だから、お腹ではあまり温度がわからないの。特にヒートロックは不良品が多くて、熱くなり過ぎるってウワサ<ヒソヒソ。
光を全く出さず、赤外線熱を放射するセラミックヒーターが良さそうだね。電球の形で、普通の電球と同じソケットに取り付けるヤツ。基本的に、熱は、上から漂って来る方が吉だと思う。
湿度:
基本的に、なるべく乾いてる方がいい。具体的には30〜40%くらいが理想。高過ぎる湿度は、カビやダニ、呼吸器感染の原因となって、いいことナシ!!
定期的にケージの中を霧吹きをしろってアドバイスをたまに聞くけど、ポイントがよくわからないよね。脱皮不全を防ぐためなら、こまめに温浴させればいい。脱皮は濡れて乾いてを繰り返す方が早いし。私はケージ内の湿度が上がるのを気にして、水入れさえ置かないよ。マイカイジュはどうせ水入れから飲まないし、2日に一度はスポイトで水分を摂らせてるから無問題。
紫外線〜UVA&UVB:
Ultraviolet、略してUV。しかし、紫外線対策とかUVケアとか、紫外線=避けるべきものってイメージがあるけど・・・?ところがドッコイ、紫外線にも有用な作用があるんですのよ!
学術的なことを言い出すともっといろいろあるらしいけど、とりあえず、ココでは以下の3種について触れておけば十分でSHOW:
UVA (波長 約320〜400ナノメートル):人間が見えるのは400〜750ナノメートルなので人間には見えないのだけど、爬虫類は350〜400ナノメートルの波長も見えるらしい。食欲、繁殖、日光浴を促し、全体的な健康を支える。爬虫類には不可欠。
UVB (波長 約280〜320ナノメートル):UVAと同様、爬虫類には不可欠。MBD(クル病)防止のためにはカルシウムが必要で、カルシウム吸収のためには、ビタミンD3(コレカルシフェロール)が必要。そして、ビタミンD3というのは、290〜305ナノメートルの波長の紫外線を浴びると、体内で勝手に生成される。それも、サプリメントで摂るビタミンD3とは根本的に異なる、良質なビタミンD3ができるらしい。詳細は下記の「サプリメント〜カルシウム&ビタミンD」を参照。
UVC (波長 約100〜280ナノメートル): 危険!!実験室や病院で殺菌に使う紫外線。細胞とDNAにダメージを与え、死に至ることも・・・粗悪な紫外線ライトでは、このUVCが出てしまっていることがある。もちろん、絶対に避けるべき。
紫外線ライトは目に悪い?
結論から言えば、紫外線ライトで目の問題が発生するという事例は確かにあります。それも、決してマレなことではなく、結構あるみたい。
ただし、どこのメーカーのどのモデルならOKで、どのモデルは良くない、と一概には言えないの。というのは、途中でメーカーが改善していることも多いし、同じメーカーの同じモデルでも、良いのと悪いのがあったり・・・(下記の「ある事例
in 日本」も参照)。複数の工場や製造ラインがあったりするのかな?
イギリス&アメリカでは、以前、特定のメーカー&モデルの紫外線ライトで(複数あったけど、よく知られてる大手メーカーのものも含まれてた)、いつも目をつぶるようになっちゃったとか、グッタリしちゃったとか、酷い場合はマブタが腫れたり、ウロコがダメージを受けたりの事例が連続して発生し、有志のチームがいろんなメーカー&モデルのライトを実験してレポートにまとめ、メーカーへ提出して、メーカー側も改善する・・・なんて流れもあったらしい(英語だけど、ソースはこちら)。
詳細は省略するけど、UVAやUVBではなく、有害なUVCが出ちゃってたり、ライトのコーティングが悪くて、設計以上のUVBが放射されちゃってたり・・・
本当にメーカー&モデル、さらには製造年月日にもよるので(メーカーによる改善前か改善後か?)、あまり下手に営業妨害みたいなことは言えないけど、目の問題が発生するモデルは、細長い蛍光灯よりもグルグル巻いてるコイル/コンパクト/スパイラル型の方が比較的多いようです。また、コンパクト型の蛍光灯は、目の問題を置いといても、紫外線の量や質、特に散り方がイマイチの傾向があるらしい・・・でも、頑張って良質なコンパクト型ライトを開発中の人もいるに違いないから、あまり勝手なことは言えませんNE!!
というわけで、「このライトで大丈夫かな?」と悩んでる場合、その答えは「わかりません」・・・大丈夫かもしれないし、大丈夫じゃないかもしれない。私たちにできることといえば、コマメにフトアゴちゃんの様子を観察することだけでしょう。まあ、救いとしては、悪いライトを使っている場合、まず「目をつぶる」という症状が比較的早い段階で出るらしいことです。つまり、ずっと超元気だったのに、ある日突然失明してしまった!とか、そんなんではないっぽい。
しかし、目をつぶるって、飼い主が気づきやすい症状ではあるものの、まさか紫外線ライトのせいとは思わないよね・・・事実、目をつぶってしまう原因には、紫外線ライトの他、以下のようなものもあるそうです:
1)床材の砂やカルシウムの粉などの異物が入った:獣医さんに連れて行くのが一番確実だけど、薬局で売ってる無菌の生理食塩水で洗い流してみるのも手。それで直るとも限らないけど、害もない。もちろん、嫌がるのをムリヤリやったらストレスになるよ。
2)何らかの感染症:この場合、爬虫類専門の獣医さんで抗生物質の目薬を出してもらうことになると思う。
3)ビタミンA不足:これは判断するのが難しいけど・・・ちなみに、ビタミンAは、過剰摂取も害になり得ます。
4)ただの気まぐれ:バスキング中に恍惚モードで目をつぶることはよくあるし、意味もなくなぜか片目だけつぶってることもある。これまた普段からよく観察していれば、ただの気まぐれなのか何か異常なのか、すぐわかると思う。
・・・と、いろいろある中、紫外線ライトのせいでそういう症状が出ることもあるのだと知っておくだけで役立つ場合もあるんじゃないかと思いマッスル!
おかしいな?と思ったら、試しに紫外線ライトを丸々1〜2週間ほど完全に消してみて下さい。野生でも天気が悪い日はいくらでもあるから、大丈夫。ただし、バスキングランプ(保温球)はいつも通りのスケジュールでつけといて下さい。紫外線ライトが保温も兼ねてるタイプなら、バスキングランプは、人間用の普通の白い電球で代用できる。ワット数は温度によるので、温度計をよく見て調節して下さい。
紫外線ライトが原因で目を閉じていた場合、ほとんどのケースで問題のライトを消して2〜3日の内に目を開け始めるらしい。ピッタリの和訳が見当たらないのだけど、「PHOTO-KERATO-CONJUNCTIVITIS」と呼ばれる紫外線の過剰照射による角結膜炎の一種だって。ゴーグルをつけずにスキーをすると、目をやられるじゃん。それと同じ仕組みらしい。よっぽど重症でない限り、スキー場を離れてしばらくすると自然に治るように、問題のライトを消して数日も経てば自然に完治する。
紫外線ライト&目の問題に関して、他に工夫できることとしては:
1)紫外線ライトはフトアゴちゃんから15センチ以上離れていること。(でも、60センチ以上離れてしまうと、UVBが届きません。具体的な数字はメーカー&モデルによります)
2)紫外線ライトと合わせて、白い(赤ではなく)バスキングランプ/保温球をつけること。白くて明るい光は、温度を保つのはもちろん、紫外線ライトから目を守る役割も果たすそうです。というのは、そのおかげで瞳孔が小さくなるから。暗いケージで瞳孔が大きい状態で、紫外線がもろに目に当たり続けるのがヤバイらしい・・・だから、明る過ぎ&眩し過ぎるのかな?と思って、バスキングランプを消したり、暗い&赤い電球に変えるのは逆効果。明る過ぎ&眩し過ぎで目をつぶってるのではなく、紫外線にやられて目をつぶってるのだから・・・
紫外線ライトは目に悪い?〜ある事例
in 日本:
私もちょっと調べてみたくて、目をつぶるようになってしまった事例をこのサイトやMIXIで募集してたんだけど(まだまだ募集中だじょ!メールちゃぶだい)、一つ、典型的な例が出て来たので紹介しまSHOW。
日本在住のYさん家では、ミズガメさんもリクガメさんもフトアゴさんも目をやられたライトがありました。ZOO
MED社のREPTISUN 10.0 コンパクトです。同じメーカーの同じモデルでも大丈夫なのに、その一つだけがなぜかダメで、みんな目をつぶってご飯を食べなくなっちゃったらしい・・・そして、そのライトをやめたら、みんな揃って復活したそうです。
これはもう、ガッチリ証拠を掴んじゃった感じだよね!!種を超えてみんな同じ症状ってのが怖い。その一つがたまたま不良品だったのか・・・?
以下、呪いのライトの真相:
REPTISUN 10.0 コンパクトは、かつて、まさにブラックリストだったのです。2007〜2008年頃、前述の有志チームの調査対象になったモデルの一つでした。調査結果データはZOO
MED社へ提出され、2009年9月にZOO MED社が改善を発表。新しいタイプはOKになったのだけど、たまたま古い在庫のを買ってしまうとマズイ、みたいな状況だったらしいです。
箱の中のチラシに、ドーム型ランプソケットの広告が載っていれば新しいタイプで、載っていなければ古いタイプ、なんて見分け方のポイントもあったのですが、日本への輸出分にも当てはまるのかはわかりません・・・
・・・と、Yさんにメールの返信をしたところ、Yさんが「そういえば!」と思い出したことには、その問題のライト一つだけ、2007年5月に購入していたのでした。買うだけ買って長らく使わずにしまっていたのだけど、2010年秋、同じメーカーの同じモデル、つまりZOO
MED社のREPTISUN 10.0 コンパクトの新品を買った時、ふと思い出して、それも一緒に使い始めちゃったの。まさか、その一つだけが改善前の古いタイプとは知らず・・・
・・・どこの家でもいかにも起こり得るようなシナリオだよね!Yさんはすぐ異変に気づいてそのライトを外したから、みんな復活してホント良かったけど!!同じ時期に同じ工場で製造&出荷されたものが、今もどこかの家の物置や店の倉庫に残ってるかもと思うと恐ろしい・・・
ま、この話のポイントは、同じメーカーの同じモデルで今まで大丈夫だったんだから、このライトだけがダメなハズがない!!と思い込むのは危険ですよ、よくよく観察して、おかしいかも?と思ったら、こんな事例もあったことを思い出して、すぐにやめまSHOW!ってことだけど。
だから、「REPTISUN 10.0 コンパクトは要注意!」って名指しする意図はゼロですよ。むしろ、有志チームの意見を聞いて改善したZOO
MED社に乾杯!だね。
<<Yさん、貴重な体験談をありがふとあございました!!>>
インテリア&環境作り:
流木とかシェルターとかフェイクプラントとか。とりあえず、フトアゴちゃんが隠れて安心できるシェルターと、バスキングスポットでリラックスできる流木か大きめの石か何かがあれば良いでしょう。倒れて怪我しちゃうようなものや、誤って飲み込んじゃうようなものは避けるように。
ケージのインテリアに凝るのは、爬虫類飼育の醍醐味だし、いろいろ楽しめばいいと思うよ。ただ、あんまり凝り過ぎて掃除が面倒になるのは良くないと思う。寄生虫問題が発生した時には、ぜーんぶ取り出して殺菌しなくちゃいけないし・・・
ちなみにウチは流木2つとシェルター1つだけです。昔はフェイクプラントも入れてて、見た目的には凄く良かったんだけど、ある時、怪獣が食べようとしてるのを目撃してやめにしちゃった。
見た目よりも重要なのは、フトアゴちゃんにとって「わかりやすい」環境作り。わかりやすいというのは、こっち側が常夏スポット、あっち側が涼しいスポット、みたいな単純さ。例えば、シェルターは日陰で涼むところなのだから、バスキングランプから一番離れた隅に置くべきで、バスキングランプの真下に置いてはいけない。
インテリアに使って良い木とダメな木のリストはこちら。
インテリアの殺菌方法:
流木や、外で拾って来た石は、どんな微生物が潜んでるかわからないから、使う前に以下の方法で殺菌して下さい:
1)10%の漂白液に30分浸ける。私は1時間浸けちゃうけど。(ケミカル殺菌)
2)水でよーく漂白液を洗い流す。
3)飽きるまで日光で乾かす。(日光殺菌)
4)完全に乾かす目的も含め、摂氏150度のオーブンで30分ほど焼く。(熱殺菌)
木をオーブンに入れるなんて火事にならないかな?ってちょっと不安だったけど、私は全然ダイジョーブだった。オーブン開けると何だか懐かしい匂い・・・木の露天風呂の香りだったよ。と言いつつ、アナタのお家のオーブンでも大丈夫とは限らないので、気をつけてちょ。
食べ物&水分についての基本:
第一に声を大にして言いたいのは、爬虫類における消化不良や吐き戻しって、人間のそれとは比べ物にならないほどヤバイってこと。下手すると、本当にアッという間に死んじゃう。
食べないで餓死することは滅多にない。あったとしても、段々と痩せ細ってグッタリして・・・って段階があるハズ。でも、ヘンなものを食べたり、別にヘンなものじゃなくてもサイズの大き過ぎる活餌だったり、一度の量が多過ぎたり、消灯までに十分な時間がなかったり、食べたくないものをムリヤリ食べさせられたりで、消化不良や吐き戻しを起こして一晩の内に死んじゃうことはいくらでもある。
活餌でも野菜でも、これはあげても良いのかな?と迷うくらいなら、あげない方がいい。「試しにちょっとあげてみよう」は厳禁だと思う。消化不良や吐き戻しの恐れがあるくらいなら、空腹にさせておきまSHOW!!空腹だけじゃ死なないから!!水さえきちんと飲ませていれば、とりあえず大丈夫!!
そう、第二に声を大にして言いたいのは、食べ物より水分の方がよっぽど重要だってこと。食べないで死ぬことは滅多にないけど、水を飲まないと一気に弱っちゃう。人間も同じだよね。
もっと言うと、水分が足りてないのに、固形物をムリに食べさせてはダメ。もちろん、食べ物から水分を摂るということもあるからどっちが先という問題じゃないけど、いや、水分が先なんですよ、ええ。というのは、食べ物を消化するためには水分が必要で、脱水症状なのにムリヤリ食べさせられると、すでに少なくなってる体内の水分がますます消費されるから。脱水症状の時に拒食するのは、フトアゴなりの自己防衛でもあるんだよ。
だから、食欲がない場合、ムリヤリ口を開けさせて食べ物を押し込む、いわゆる強制給餌を始める前に、まずは十分に水分を摂らせること!!脱水症状がなくなれば、自然と食欲が戻る可能性も大。水分は足りてるのに拒食し続ける場合に限って、本格的な拒食と言える。その時こそ、強制給餌が必要になるけど、その場合も、十分に水分を補給し続けることが大前提となる。
詳細は下記の「水分補給」を参照。
食べ物の種類〜活餌・野菜・フード:
雑食のフトアゴは、活餌と野菜の両方が必要です。それも、なるべくいろんな種類をあげるのが吉。ただし、前述の通り、これはあげても良いのかな?と迷うくらいなら、あげない方が無難。ともかく、まずは何でも調べまSHOW!上記の「要注意リスト〜食べ物編」も参照。
たまに、ネット掲示板なんかで「虫が苦手なんですが、野菜だけでも育ちますか?」って飼う前から相談してる人がいるけど、そのくらいなら最初から飼わない方がいいよね。ま、虫はすぐに慣れるけど。私もいまだに決して得意ではないよ。でも慣れたと思う。
それから、「冷凍コオロギだけでも大丈夫ですか?」って質問してる人もいるけど、それは、「人間は冷凍食品だけでも大丈夫ですか?」と同じじゃないかね?どうでSHOW?冷凍食品の方が品質管理されてるからむしろ安心だって考えもあれば、いやいや、冷凍食品って時点で新鮮じゃないし添加物も一杯でやべーっしゅって考えもある。ま、フツーに考えて、毎日冷凍食品ばかりの人間がいたら、何だか不健康&可哀相って感じだよね。でも、たまに、忙しい時は冷凍食品で済ませちゃうってのはアリじゃない?
活餌の種類については、下記の「活餌のいろいろ」を参照。
市販のフトアゴフード(カリカリしたドッグフードみたいなヤツとか、缶詰のベトベトのヤツとか)は、どうだろね??日米のフトアゴ関連サイトを見比べてると、漠然とした印象ながら、日本の飼い主さんの方がフードに対してリスペクトが高い気がする。フードをあまり食べてくれないって悩んでたり・・・それも、フードの方が安上がりだからではなく、フードは栄養満点で健康に良いからという理由で。どうでSHOW?
私自身は、人工フードって人間の健康補助剤みたいなもので、ちゃんと食べ物から十分な栄養が摂れているなら別に必要ナシという考えです。だから、補足的にあげても良いけど、もちろんそれだけじゃダメで、むしろ、そんなもんに頼るくらいなら食べ物そのものを見直した方がいい、みたいな。さらに、良質なフードならそりゃいいに違いないけど、悪質なフードなら当然あげない方がマシ。まさに、人間の健康補助剤と同じ。
「これ一つで健康に育ちます」って謳ってるフードもあるけど、ホントかいな??と私は思う。犬猫と比べてペットとしての歴史はずーっと浅いんだから、フトアゴフードの研究も、ドッグフードやキャットフードほど進んでるとは思えないし・・・
水分補給:
前述の通り、食べ物そのものより重要だと思いマッスル、ええ。
活餌や野菜からも水分補給できるし、温浴中にお尻の切れ目からも多少の水は吸うらしいのだけど、やっぱり口から飲ませないとダメ。最低でも2〜3日に1回は、室温〜人肌程度の水をスポイトでタップリ飲ませまSHOW。量は、24時間で、最低でも(体重グラム÷100)ミリリットル、最高で(体重グラム÷50)ミリリットルだって。つまり、体重200グラムなら1日2〜4ミリリットル、400グラムなら1日4〜8ミリリットル。結構多いね・・・マイカイジュもそこまで飲んでないや。やべーっしゅ。
ちなみに、これを読んで、うわ!全然足りてないや!!と思っても、いきなりガツンと増量しないでね!!何ごとも少しずつ変えて行くのが吉です。それから、水も、食べ物と同じく、消灯より少なくとも2時間前(できれば4時間以上前)にあげて下さい。
ケージに水入れを置きっ放しにしても良いけど、それはあまりオススメしない。ちゃんと飲んでるのかどうか&どのくらいの量を飲んでるのか、イマイチ把握しにくいから。ウチのマイカイジュは水入れからは全く飲まないので、私は置いてないよ。ケージの湿度が上がるのも気になるしね。
拒食や病気、薬の投与中は、特に脱水症状になりやすいので気をつけて。水分不足の信号としては、背中やお腹がシワシワ、目が窪んでいる、ウンコの白い部分(オシッコ、尿酸)が硬い、食欲がない、グッタリしている、など。
ただの水よりさらに良いのは、人間のバブーが下痢した時に飲むイオン飲料。糖分と塩分の配分が絶妙で、水やポカリスエットよりずっと吸収しやすいんだって。もちろん、脱水症状っぽいのに手元にない場合は、イオン飲料を買いに走る前にまず普通の水を飲ませてね。イオン飲料は普段から手元に置いとくと便利だよ!長風呂でのぼせたり、お酒を飲み過ぎた時なんか、一杯飲むだけでかなりマシになるから<って、人間の話じゃんか・・・
飲ませ方のコツは、個体それぞれ違うと思う。ムリヤリ口を開けさせて流し込むより(ストレスを与えちゃうし、グエーッとかなっても怖いし)、あの手この手を試して、自らペロペロ舐めてくれる方法を探しまSHOW。
マイカイジュの場合は、サラサラの液体だと口を固く閉じちゃって、なかなか飲んでくれなかったんだけど、ドロッとしていて、匂い&味がついてるとイケルことがわかった。水やイオン飲料に、人間用のベビーフードや野菜ジュース、アップルジュースを少し混ぜるの。ただし、保存剤、糖分や塩分、ネギ類(オニオンパウダーも含めて)など、余計なものが入ってないことを確認してね!!
特にベビーフードはオススメ!人間のバブー用だけあって、なるべく添加物とか入れずに作られてるからね。小さいガラスの瓶に入ったドロッとしたヤツだよ。カボチャ味やリンゴ味がいい。拒食気味の時には蛋白質の補給でチキン味もグー。
食事の方法:
やり方は人それぞれだと思うけど、野菜はお皿に盛って一日中ケージに入れっ放しにして(朝入れて、夜片付ける)、活餌は年齢によって頻度を変えつつ、きちんと「食事の時間」を設けて、飼い主の目の前でその時に食べ切る分だけあげるのが吉だと私は思います。食べなかった分はその場ですぐに片付けちゃうの。
すると、1)飼い主がフトアゴの食欲&食事量をちゃんと把握できるし、2)万一、ノドにでも詰まってゲーッとかなった場合もすぐ対応できるし、3)フトアゴ自身が「お、食事の時間だ!」と思って、それをちゃんとご飯として認識するので、食いつき度も高まる気がする。ケージの中をコオロギがずっとモソモソ歩いてると、フトアゴは見慣れちゃうのか、ぼんやりモード入っちゃって、たまに思い出したかのように食いつくだけじゃない?でも、突然目の前に活餌が現れて、今しか食べられないという感覚もできあがっていれば、目の色変えて飛びつくかも・・・
つまり、飼い主も食事の時間に付き合うことになるので仕事があると辛いけど、まあ、10分キッカリで済むから。10分間に食べるだけあげてOK。ただし、消灯より少なくとも2時間前(できれば4時間以上前)であること、そして、目と目の間の距離より小さい活餌が大前提です!!
それと、これまたやり方は人それぞれだろうけど、私は、コオロギやデュビアなどお皿に留まらせるのが難しい活餌の場合、直接ケージには入れず、食事の場所は別にしてる。衣装ケースやダンボールなど、コオロギ&フトアゴが飛んで逃げない程度の高さがある箱を用意して、そこにフトアゴを入れて、上からポンポンとコオロギを放るの。指やピンセットで一匹ずつ食べさせたり、お皿に載せたシルクワームなんかなら、面倒なのでケージの中でやっちゃうけど。
この理由は、1)ケージを汚したくない、2)流木の間などにコオロギが入り込むのがイヤ、3)ケージの中であまりドタバタされるのが何だか危なっかしい、4)床材に砂など使っている場合(何度も言う通り、私は砂やクルミ殻などサラサラした床材を使うこと自体、全くもってオススメしないのだけど)、活餌と一緒に誤飲しちゃう心配がない、5)住居と別にすることで、前述の「食事の時間」の感覚をさらに強調できる。
上記5)は、噛むクセのあるコや人間嫌いのコには特に有効だと思う。ヘビさんなんかは特に、食事の場所は別にした方が良いって言うよね。ケージの中であげてると、「ケージに入って来るもの=食べ物」と覚えてしまって、手を突っ込んだ時に噛まれちゃったりするとか。一方、「人間に外に出される=美味しいものが食べられる」と覚えると、人間のことが好きになるかも。
ただし、食事の後はすぐケージに戻してね。消化するには、バスキングランプでしっかり温まることが不可欠です。
食事の頻度&量:
犬猫と比べて結構テキトーで良いと思う。てゆーか、こればっかりは人間側がどんなにキチッとやっても、トカゲ側の気まぐれ度が高いから・・・
食欲のない日が数日続いても、そこまで心配しなくても大丈夫。それより、いつもと比べて元気がないとか、グッタリしてるとか、そこら辺をよくよく観察しよう。いつも通りに元気&活発なのになぜか食べないってだけなら、おそらくただの気まぐれだから、水分補給さえちゃんとしていれば、とりあえずは大丈夫<もちろん、数週間とか続くようなら獣医さんへGO。
まあ、気まぐれだろうとは思っても、心配は心配だよね・・・なかなか食べてくれない時は、ムリに食べさせる前に(これはストレスになるから最終手段)、あの手この手で工夫してみる。まずは、上記の「水分補給」で書いた通り、イオン飲料&ベビーフードでしっかり水分補給して、自然と食欲を取り戻させることに集中して下さい。その上で、いろんな種類の活餌を試してみるとか(シルクワームが特にオススメ。栄養も、消化のしやすさも、食いつき度も◎)、食事の時間を変えてみるとか、いきなり一日抜いてみるとか。野菜もいろんな種類を試しつつ、切り方を変えてみるとか、カルシウムの粉をつけずにあげてみるとか・・・本当に気まぐれなら、ちょっとしたことでまたガラリと変わるかも。
ま、テキトーで良いと言いつつ、活餌をあげる頻度の目安としては(野菜はお皿に盛って、毎日入れっ放しにしとけば良い):
ハッチして数ヶ月の超バブー:1日2回。
1歳以下のバブー:1日1回。
1歳以上:週に数回。
ただし、半年を過ぎたら、週に1回くらい完全に食事抜きの日を作って胃腸を休めるとグー。
基本的には、どの年齢においても:
1)一度に大量あげるより、頻繁に少量あげる方が吉。
2)活餌のサイズも、大きいヤツラを数匹より、小さいヤツラをたくさんの方が、消化の面でも栄養の面でも吉。
3)1回の食事で、目と目の間の距離より小さい活餌を、10分間に食べるだけあげてOK。
そして、いかなる場合も、消灯より少なくとも2時間前(できれば4時間以上前)であること。食事直後はあまりハンドリングもせず、ライトの下で体を温まらせて、充分に消化する時間を与えて下さい。
ご覧の通り、1歳以下のバブーにはお金もテマヒマも掛かるけど、アダルトになったら自然とそこまで食べなくなるからさ。最初の1年だけのことだと思って、どうか頑張って下さい!!体を作る勝負の時期だし、バブーの頃にちゃんと食べたかどうかで、その後の健康状態が決まるから。
バブー時代のマイカイジュなんか、長さ8ミリくらい&横幅3ミリくらいの小さいコオロギを毎日軽ーく100匹は食べてたよ。この頻度&量でずっと食べ続けられたら破産するかもって人間はビビッてたけど、やっぱり、成長期を過ぎたらそんなに食べなくなった。
活餌のいろいろ:
いろんな種類があるけど、一つの種類ばかりではなく、いろんな種類を少しずつあげるのが吉。
以下、めちゃ独断&偏見でまとめてみるけど、アメリカにはイエコとフタホシの違いとかないんだよ。アメリカにあって日本になさそうな活餌(バターワームとかホーンワームとかワックスワームとかフェニックスワームとか)もあれば、日本にあってアメリカにない活餌(ハニーワームとかミディアムワームとかベストワームとか)もあるので、私は当然アメリカにある活餌のことしか書けなくてゴメンだけど、参考程度に読んでちょ:
コオロギ:
活餌の代名詞みたいなコオロギさん。何より入手しやすい&安いのがイイ!
ただし、これだけ活餌キングぶってるわりに、ただそれだけでは、あまり栄養はないらしい。水分も足りない。
そこで、「ガットローディング」が重要になる。コオロギが食べるものは、最終的にフトアゴのお腹に入るわけだから、コオロギにも良いものを食べさせましょー!って考え。新鮮な野菜をタップリ食べ、水分もしっかり摂ったコオロギをフトアゴさまに献上するのさ。コオロギ用のゼリーとかも売ってるよね<そこで溺れるヤツラも多いんだけど・・・
ガットローディングさせる他、必ずカルシウムの粉末を振ってね!<他のワームなども同様。詳細は下記の「サプリメント」を参照。
それから、 大きいコオロギの後ろ足は消化しにくいので、コオロギさんにはゴメンだけど、もぎ取ってからあげると良い。しかし、そのくらいなら、最初から小さいコオロギをたくさんあげた方が良いかも。
ちなみに、メンテナンスはかなり大変。実は一番大変かも・・・<猛烈臭い、鳴き声がウルサイ、バタバタ死ぬので掃除が大変など。お前ら、どーして活餌キングになった?入手しやすい&安いだけか?
デュビアローチ:
活餌Gの代表格のデュビアさん。栄養面ではコオロギよりイイらしい。しかし、殻が硬くて消化しにくいので、バブーには避けた方が無難。1歳を過ぎて、小さめのものからデビューすると良い。脱皮直後の白いヤツラが柔らかくてイイらしい。
結構何でも食べてくれるけど、これまた最終的にはフトアゴのお腹に入ることを忘れずに、なるべく良いものを食べさせまSHOW。
メンテナンスはコオロギより遥かにラク!全く臭くないし、鳴かないし、バタバタ死んだりしないので掃除もほとんど要らない。たまに食べ物の残りとフンを取り除くくらいかな?あ、乾燥させておかないと、ダニが湧くらしいので、要注意。
それから、他のGみたいに、プラスチックの壁を登ったり、飛んだりはしないよ。厳密には、飛ぶ時には飛ぶらしいけど、私はデュビアが飛ぶところは見たことない。ただ、子供の内は男のコも女のコも平べったいダンゴムシさんって感じでわりとカワイイけど、大人の男性は見た目まさにGさんそのものなので、そこら辺、ヨロシク。
シルクワーム:
カイコさん。ウチはコイツラがメインだよ!栄養面でも消化面でも◎。脂肪分は少なく、水分と蛋白質はタップリ。他の活餌と比べ、リンに対するカルシウムの比率も高い。また、シルクワームにはセラペプターゼという酵素が含まれていて、これは、カルシウムの吸収の効率を良くしたり、炎症や痛みを抑えたり、動脈プラークを分解する働きがあるらしい<実際、フトアゴにどう役立つのかは謎だけど。
その場でクネクネと動くけど、あまり移動しないので、弱っていてあまりハンターモードに入れないフトアゴちゃんには特にイイかも。
桑の葉しか食べないけど、桑の葉をすり潰したシルクワームの餌ってのも売ってる。カイコだけに糸引きまくり、それがまた、ワームそのものとヤツラのフンと、グチャグチャに絡まりまくって、メンテナンスがややメンドクサイ。少しサボると、すぐにカビが生える・・・糸&フンはドンドン捨てまSHOW。
それから、ホーンワームほどじゃないけど、結構グングン成長するので、食べても食べても残りがふやけて量が減らない、盛り過ぎの不味いラーメン状態になって、何だかイヤになって来る<人間が。
それから、シルクワームを与えるとトカゲのウンコが柔らかくなるけど、心配無用。
バターワーム:
薄いピンク色で、フツーに綺麗なワームさん。長さ2〜3センチくらいかな。魚釣りの餌としてよく使われるらしい。何より、冷蔵庫で1ヶ月くらい保存できるのがイイ!冷蔵庫保存だけに、わりと清潔に保てる気もする。ただ、冷蔵庫から出した後、10分ほど待って、室温に戻してからあげてね。
栄養面も悪くない。バターなんて名前だから、脂肪分が高いのかと思ったら、そうでもないらしい。
オガクズと一緒にプラスチックの小さいケースに入ってるんだけど、餌も要らないんだって。なぜだろね??フンらしきものも全然しない。ともかくメンテナンスはゼロ。超ラク。
それに、活餌の中で、気持ち悪い度は一番低い気がする<色、形、動きなどから判断して。非トカゲ飼いの友達に食事の様子を披露するなら、コオロギと並んでバターワームが無難かも?1週間くらいの短期出張で、すでにアダルトだし、わざわざ獣医さんに預けるのも余計にストレスだから、電気はタイマー設定にして、友達に鍵を預けて1〜2回ほど様子を見に来てもらおう、みたいな状況でも、「冷蔵庫の中のバターワームをあげといて」と頼みやすいかも・・・
ホーンワーム:
鮮やかな緑で、ゾッとするほど(<ここポイント。いろんな意味で鳥肌)綺麗なワームさん。この色のおかげか食いつき度も良いし、柔らかいので消化面も良い。栄養面も悪くない。水分タップリで、実際、ジューシーな感じだし<ええ、汁の飛び散り注意報です!!
シルクワーム用の、桑の葉をすり潰した餌を食べる。糸を引かない分、シルクワームよりメンテナンスはラク。独特の形のフンをジャンジャカ捨てるだけ。
ただ、 アッという間にバカデカくなる!!シルクワームよりも早く&さらに大きくなる。最終的には長さ10センチ&輪切り直径2センチ近くになり、謎の液体を漏らしながら、巨大なサナギになっちゃうよ・・・やべーっしゅ。
ワックスワーム:
1.5センチくらいの白いワームさん。脂肪分が高いので、オヤツ程度にあげるが吉。オヤツだけに食いつき度はかなり良いので、食欲がない時にはオススメ。ただし、この味を覚えてしまうと、他の活餌を食べなくなるかも・・・
バターワームと同じく、オガクズと一緒にプラスチックの小さいケースに入ってて、餌も要らず、フンらしきものも全然しない。ただし、室温保存で、サナギになるのは結構早い気がする。だから、まとめ買いにはあまり向かない。
フェニックスワーム:
どの活餌よりもカルシウムを多く含み、カルシウムのパウダーが不要!!ってのが謳い文句のワームさん。しかし、小さい!!1センチ未満。こんなに小さいと、数をあげなくちゃいけないからコストも掛かるし、マイカイジュみたいなヤル気なしトカゲは、途中で面倒臭がっちゃうんだよね・・・バブーの頃は自分も小さかったせいか、もっと食べてたよ。
オガクズと一緒にプラスチックの小さいケース(しかも密封。空気穴らしきものはナシ・・・なんでこれで大丈夫なの??)に入ってて、餌も要らない。メンテナンスはゼロ。
ミルワーム:
消化しにくい上、大して栄養もないので、私はあまりオススメしない。実は、かなり大手だったジョージア・ビアーデッド・ドラゴンというブリーダーさんのサイトで、「ミルワームは消化しにくく、腸閉塞の原因になるので、バブーにもアダルトにも全くオススメしません!!」とハッキリ大きく赤字で書かれてたんだけど、なぜかそのサイトは閉鎖されちゃった模様。ソースとしてリンクを貼りたかったんだけどな。
それと、都市伝説だろうとは思うけど、トカゲがワームを丸飲みして、ワームがトカゲのお腹を食い破る・・・みたいな話は、いつもミルワームなんだよね。まあ、これはさすがにウソだと思うけど・・・
そんなわけで、私はミルワームは一度も使ったことありません。まあ、頭を潰してからあげれば良いのかな?
その他、ハニーワーム/ミディアムワーム/ベストワームなど:
日本には上記のようなワームもあるらしいけど、前述の通り、私は使ったことないの。ゴメンチャイ。
野菜&果物のいろいろ:
基本的には、人間が食べる植物の部位を、人間が食べる方法(種を取り除く&加熱するなど)で与えるのはOKと考えて良いでSHOW。ただし、ネギ、ニンニク、ナス、アボカドなど例外もあるので、上記の「要注意リスト〜食べ物編」も参考にして下さい。
またこれはMY持論だけど、同じ量の毒なら、体の大きい人間には大した影響はなくても、ずっと小さいトカゲさんには影響アリってのもきっとあると思う<農薬とか、殺虫剤とか、この項目には関係ないけど、タバコの煙とか・・・リンゴの種やジャガイモの新芽も実は毒っていうけど、そんなのも気をつけた方がいいね!!
それから、基本的に、青い葉っぱの野菜がメインと考えて良いでSHOW。イモや豆、トウモロコシやトマト、果物なんかは、トッピング的なものとして捉えといた方が良いかも・・・いずれにしても、一つの種類ばかりではなく、いろんな種類を少しずつあげるのが吉。
本当は、オススメできる野菜はコレ、あまりオススメできない野菜はコレ、ってわかりやすくリストにしちゃいたいんだけど、いろーんなソースがあり過ぎて、ソースによって正反対のことを言ってたりもするの。例えば、パパイヤは、あるフトアゴ専門書で「カルシウムが低い野菜・果物」の一例として挙げられてる一方、また別のフトアゴ専門サイトでは「カルシウムが高く、オヤツの果物として最適」とあるし・・・ま、パパイヤの中にもさまざまな種類&原産地があるし、一概には言えないってことだろうね。
というわけで、以下、どんな野菜が良いか判断する際の注意事項だけまとめておきますので、興味がある方はこれをキーワードに検索してみてちゃぶだい:
1)リン(Phosphorus)
リンは良い働きもするものの、カルシウムの吸収を妨げてしまう。全般的に、活餌および肉類はカルシウムに対してリンの比率がグンと高いので、せめて野菜はなるべくカルシウムの比率が高いものを多くあげると吉。ただし、カルシウムは食事から摂取できる分だけでは足りないので、カルシウムのサプリメントが不可欠。そして、ただ口から摂取するだけじゃダメで、十分に紫外線に当たらないときちんと活用されない・・・詳細は、下記の「サプリメント〜カルシウム&ビタミンD3」を参照。
2)シュウ酸(Oxalates)
シュウ酸も、リンと同じく、カルシウムの吸収&分解を妨げる。有名どころでは、ホウレンソウとか・・・
3)ゴイトロゲン/甲状腺腫誘発物質(Goitrogens)
おおお、漢字で書くと何だか怖いな・・・その名の通り、甲状腺の機能を低下させる物質。ケール、キャベツ、ブロッコリーなどアブラナ科の植物とか・・・
・・・と、一応まとめてみたけど、これを全部気にしていたら、食べられるものがなくなってしまう!!前述の通り、いろんな種類をあげるのが吉で、ホウレンソウもケールもキャベツもブロッコリーも、こればっかりあげてたらダメだよ、ってだけです。
野菜に関してもう一点だけ加えると、青い葉っぱの野菜を冷凍すると、ビタミンB1(チアミン)が破壊されちゃうんだって。チアミン欠乏症は、筋肉のけいれんとか、MBD(クル病)に似た症状が出るらしい。また、フトアゴにおけるビタミンCの効能はまだあまり研究されていないものの、ビタミンCは過熱すると壊れてしまい、市販の野菜ジュースは加工過程で加熱されてる・・・ま、何が言いたいのかというと、冷凍野菜や野菜ジュースだけで野菜を十分に摂ってる気分になるのは良くないかもね、ってことでした<人間の食生活も振り返りつつ・・・
サプリメント〜カルシウム&ビタミンD3:
とりあえず、絶対に必要なサプリメントはカルシウムだけ。カルシウムは、活餌や野菜などの食事から摂取できる分だけでは全然足りないので、必ず使ってちょ。カルシウム不足はMBD(クル病)の原因になる・・・特に成長期のバブーは要注意!!
爬虫類用のカルシウムとして、爬虫類専門店で売ってる。通常は粉末で、小さいビニール袋にコオロギやワームなどの活餌と一緒に少量入れてよく振り、揚げる前の唐揚げチキン状態にして、フトアゴちゃんに与えるの。その他、野菜に振りかけても良いし、水に溶かしてスポイトであげても良い。
たまに、マルチビタミンの中にカルシウムも入っていて「これ1本で全てが済みます」って謳い文句の商品もあるけど、微妙・・・もちろんメーカー&モデルによるし、一概には言えないけど、そもそも爬虫類用商品って信用ならないヤツが一杯出回ってる。大手メーカーだと思って安心してはダメ。
例えば、スーザン・ドノヒュー/Susan Donoghue先生という爬虫類専門の獣医さん、それも特に栄養学の大御所がいるんだけど、彼女が複数の爬虫類&哺乳類用のビタミン剤を分析したところ、ある有名&人気の爬虫類用マルチビタミンは、ラベルに書いてあるのに入ってなかったものがなんと4つもあったんだって。そして、その4つの内の1つは、カルシウムだったんだっちゅ!!ま、この研究が発表されたのは1996年とかでかなり昔の話だし、その後、メーカーが改めたかもしれないから、ココにはその商品名は書かないけど、ドノヒュー先生の論文の中ではバッチリ名指しされてるの。
哺乳類用と比べ、爬虫類用商品は研究が進んでないし、市場がずっと小さいだけにチェックが甘い&問題が露呈しにくいというのもあるかもしれないね。ともかく、ラベルに書いてあるからって安心できない。ま、それを言っちゃったら何も信用できないけど、絶対に必要なカルシウムだけはマルチビタミンの中の一部に頼らず、もう思い切り「カルシウム」として売られてるヤツにしときまSHOW。これが小麦粉だったら、もはやヤクザの世界だゾ!みたいな・・・
頻度は、1歳以下のバブーは毎日、1〜2歳は週4〜5回、2歳以上は3〜4回って感じかな。一度にたくさんあげる必要はない。少しずつでも定期的に、がポイント。人間の健康サプリメントも同じだよね。
さて、爬虫類用カルシウムには、ビタミンD3入りとD3ナシの2種類が売ってるけど、どちらが良いのでSHOW?カルシウムというのは、食事やサプリメントで単に口から摂取するだけでは体内できちんと吸収&活用されず、その助けとしてビタミンD3(コレカルシフェロール)が絶対に必要なの。ビタミンD3というのは、太陽光やUVB蛍光灯の紫外線を浴びると、体内で勝手に作られる。そして、太陽光なら十分な量が作られるけど、UVB蛍光灯だとそうはいかないためサプリメントで補うべき、というのが通説。ただし、ビタミンD3の過剰摂取は毒にもなり、結石、尿毒症、高カルシウム血症、腎不全などが起こり得る・・・
というわけで、これは「屋外で飼っているならD3ナシのカルシウム、フツーに屋内のケージで飼っているならD3入りのカルシウム。ただし、日光浴を十分にさせているなら、D3ナシ」みたいな感じで、程度の問題だから、何とも判断しにくいところだよね。人によってその程度の捉え方はさまざまで、激しく賛否両論みたい。
ちなみに、マイカイジュの獣医さんは「少しでも日光浴をさせているなら、D3入りは絶対ダメ!!石のように硬くなって、大変なことになるぞ!!D3は、ほとんど日光に当たらず、人工の紫外線ライト“だけ”で生きている可哀相な爬虫類には必要だが、そうでない生体には危険この上ない!!」まで言い切るの。
一方、前述の通り、ビタミンD3が不足すると、どんなにカルシウムそのものを摂取していても、それが体内できちんと吸収&活用されず、結局はカルシウム不足と全く同じ症状になる。つまり、MBD(クル病)など・・・しかし、そもそもサプリメントとして経口摂取されたビタミンD3というのは、紫外線に当たることで自動的に体内で作られるビタミンD3とは根本的に質が異なるもので、実際はほとんど有効活用されず、ただ毒になるだけ、なんて研究結果もあるらしい・・・
もー、どーしたらいーの?!って感じで、私自身も明確な答えは出ていない状態なのだけど、結局は、サプリメントに頼るな、良質なUVB蛍光灯を使い、頻繁に日光浴させて、体内で十分なビタミンD3を作れってことかね?
というわけで、マイカイジュは日光浴もしているし(しかも、天気だけは最高の南カリフォルニア住まい)、毎日あげている液体のプロバイオティックスがビタミンD3も含むタイプなので、私はD3ナシのカルシウムを使っています。REP-CAL社の緑のラベルのヤツ。日光浴の頻度によるけど、迷うんだったら、基本はD3ナシで、1週間に1回だけD3入り、とかにしたら良いんじゃないかな?
サプリメント〜マルチビタミン:
前述の通り、これは信用ならない商品もいろいろある上、そもそも補助的なものなので、私は結構テキトーです。2週間に一度、思いついた時に使う程度。ま、フードと同じく、良質な商品ならそりゃいいに違いないけど、悪質な商品ならあげない方がマシ、みたいな・・・
特に気をつけるポイントとしては、ビタミンAの割合が高過ぎないものを選ぶこと。ビタミンAは、ビタミンDと同じく、不足してもダメだし(目の疾患など)過剰摂取してもダメ。ビタミンA:ビタミンD:ビタミンEの理想的な割合は、100:10:1らしい。
私が使ってるのは(前述の通り、かなりテキトーな使い方だけど)、カルシウムと同じくREP-CAL社のもので、HERPTIVITEという青いラベルのヤツ。メーカーの主張によると「爬虫類用マルチビタミンの中で、ビタミンAを含まない初めての商品。ビタミンAの代わりにベータカロチンを使っており、ベータカロチンは抗酸化物質で、安定した形でビタミンAに変質されるため、ビタミンAの過剰摂取の心配がない」とのこと。
これはどういうことかっていうと・・・
ビタミンBやCは水溶性なので、過剰摂取しても糞尿として排出されるから安全なんだけど、ビタミンAとDは脂溶性で、過剰摂取すると過剰症を起こす。しかも、ビタミンAの過剰症は欠乏症の症状と類似していて、診断を謝るとさらに悪化などということにもなりかねない。
でも、直接ビタミンAを摂らずに、ベータカロチンという二次的な形で摂取すれば、体に必要な分だけをビタミンAに転換し、残りは体内に保管、あるいは排出されるので、過剰症の心配はないらしい。また、緑黄色野菜に多く含まれるベータカロチンは、それ自体が免疫細胞を活性化させるため、細菌感染などに対する抵抗力も上げてくれる。
ちなみに、身近な植物でベータカロチンを多く保有しているのは、タンポポの葉が圧倒的に多く、100グラム当たり14.000IU。野菜では、ニンジン4.100IU
(茹でニンジン4.600IU)、モロヘイヤ4.800IUなどが多く保有しているので、これらの植物を上手く使えば、ビタミンAの過剰症・欠乏症を防ぐことができるハズ。
<<以上、情報提供:Soul-hさま>>・・・ありがとかげございました!!お役立ち情報、常に募集中!
サプリメント〜プロバイオティックス:
これまた補助的なもので、いわゆる「整腸剤」。薬ではなくナチュラルなもので、サルモネラ菌をはじめとする腸内の悪玉菌を退治し、善玉菌を増やして、1)消化を促進させ、便秘&下痢を含む胃腸問題を解消、2)食欲を促進させ、特に、野菜を食べるようにさせる・・・あと、ウンコの匂いが減るなんて未確認情報も。
基本的に過剰摂取の心配ゼロだし、普段からあげて良い。というか、むしろ、毎日摂ることで効果が出るタイプのものでSHOW。人間でいうところのヨーグルトやヤクルトですね。でも、フトアゴは乳製品を消化できないので、ヨーグルトやヤクルトはダメ。豆乳ヨーグルトならOK。もちろん余計な味がついてないヤツね。
または、爬虫類用プロバイオティックスというのも売ってる。日本ではレプラーゼというのが出てるらしいね<私は使ったことないのだけど、どうでSHOW?アメリカでは、ACIDOPHILIZ+、BENEBAC、NUTRIBACなどが出てる。粉末状のもあれば液体状のもある。善玉菌にもいろいろあるし、それぞれ効果は違うでしょうね!
しかし、マイカイジュの獣医さんにプロバイオティックスのことを聞いたら「そんなもん役に立たないよ。宣伝に踊らされてるよ」と一蹴されたの・・・えー、でも「プロバイオティックスを摂り始めたら、元気になった!」ってリアルな体験談をよく聞くけど・・・?
ま、プロバイオティックスに関しては、獣医さんによっても意見はずいぶん違うようです。賛同派もいれば、懐疑派もいる。これまた賛否両論と捉えて良いでSHOW。ただ、「カルシウムはD3入りかD3ナシか?」って論争は直接健康に関わるけど、今回は「別に害はない」という点では一致してるから安心です。使うかどうかはアナタ次第、試してみても失うものはナシ!!
私自身は、わりとビリーバーな方です。でも、効果の度合いは個体差が激しく、同じ個体でも時と場合によって結構ランダムな気がする。つまり、効く時は効くのに、効かない時は効かない、みたいな・・・だからやっぱり、薬じゃないから、パッと与えてパッと効くってもんじゃないんだろうね。毎日続けてこそ、少しずつ体質改善、みたいな?
一方、寄生虫駆除や感染症対策で抗生物質の投与中+その後の2週間は、腸内の善玉菌も一緒に殺されちゃうので、特にプロバイオティックスを摂ると良いって話。人間も抗生物質を飲んでる時はヨーグルト食べろとかヤクルト飲めとか言うもんね。
ポイントとしては、プロバイオティックスというのは生きていて(菌)、フトアゴの腸内に入り、温度で活性化&増殖するってこと。
だから、最大限の効果を引き出すためには、プロバイオティックスの投与後、8時間は体温を保つ必要がある。これは、別に、消灯まで8時間以上ないと危険という意味ではなく、その方がもっと有効だというだけの話ね。また、食事はプロバイオティックスの投与後、少なくとも30分ほど待ってから与えると、腸の中で活性化が始まっているので消化しやすくなる。
薬の投与中は、薬とプロバイオティックスの間に6時間以上あると良い。プロバイオティックスのせいで薬の効果が下がることはないハズだけど(だから、スケジュール的に難しいなら、別に気にしなくても大丈夫)、その逆、
薬がプロバイオティックスの効果を下げちゃうのはあり得るので、より有効に使いたいなら、例えば:
朝一番で抗生物質を与え、丸1日薬を効かせた後、消灯の3時間前にプロバイオティックスを与えて、その30分後に食事。通常、夜間の温度は18度くらいまで自然と落ちる方が理想だけど、プロバイオティックスの効果を最大限に引き出すために、薬の投与中に限り、セラミックヒーターなどを利用して夜も26度前後を保つようにする。すると、夜間に残りの食事を消化しつつ、プロバイオティックスが活性化&増殖するので、翌朝、薬が再び善玉菌を殺してしまうまで十分な時間を取ることができる。投与期間が終了するまで、このサイクルを毎日繰り返す。
投与期間後は、薬で殺されることもないので、プロバイオティックスを与えるのはもっと自由なスケジュールで良いでSHOW。ただし、前述の通り、薬の投与後、少なくとも2週間は毎日あげ続けた方が吉。
こんなことを書いてるのをマイカイジュの獣医さんに知られたら、「また踊らされてるぞ!!」って怒られちゃうけどNE。
ハンドリング〜威嚇対策&仲良くなる方法:
どのくらい懐くかは、かなり個体差があるって言うよね。また、当たり前だけど、犬猫のような懐き方はしない。名前を呼んで寄って来るわけじゃないし・・・<永遠に人間の片思い。でも、それがまたイイ!
まず、もともと威嚇しまくる、もしくは、今まで大人しかったのに突然威嚇し始めた場合だけど・・・
フトアゴ目線でもう一度部屋の中を見直してみて下さい。ケージそのものはもちろん、ケージを置いている部屋全体ね。今までは気にしていなかったのに、最近になって急に気になり始めたことがあって、普段から落ち着かないのかも・・・すると、神経質になって、威嚇するようになっちゃうらしい。例えば、ある日急に威嚇しまくるようになって、試しにずっと昔から同じ部屋に置いていた(<ここポイント)インコのケージをどかしてみたら、ピタッと威嚇しなくなった、なんて話も聞いたことがあるよ。
全面ガラスのケージなら、出し入れ用の部分だけ残して、あとは毛布などで覆ってあげると良いかも。ケージを床に置いているなら、人間を見上げる格好になってしまうので、テーブルの上など、もっと高い位置に移動させてみてちょ。ともかく、普段からフトアゴちゃんが落ち着ける環境作りがポイントだと思う。
次に、実際のハンドリングだけど、少しでも嫌がる内は、あまりムリにやらない方が吉。ビビらせる&嫌われる要素を絶対に作らないのがコツで、高飛車な彼女が唯一心を許す、隣家の幼馴染を目指します。つまり、「決して積極的に好きというわけでもないけど、コイツなら別に気にならない」という存在になりまSHOW!!
逃げるくらいならその時はすぐ諦めて、あまり気にしなそうな時だけ:
1)近づく前に声を掛ける
人間もいきなり肩を叩かれるとビックリするじゃん。フトアゴはすぐボンヤリモード入るので、お前それでも動物か!ってほど人の気配に対して鈍感だったりする。
2)フトアゴの上に覆いかぶさる瞬間を徹底的に避ける
頭のテッペン&中央にある小さいポッチ、それは頭頂眼という器官で「第三の眼」とも呼ばれ、そこで光を感知するの。だから、自分(飼い主)の影にも注意!!
3)お腹の下からソッとすくうように持ち上げる
上から掴んではいけません。
4)手足4本をしっかり支えてあげる
それも、腕や太股の部分ではなく、両手&両足の裏全面がどこか(飼い主の腕や胸など)にシッカリとくっつく形にして、つまり、フトアゴ自身がそこにつかまる&踏ん張る格好にすると安定&安心するようです。
ソッとしつつ、ギュッと&きちんと持つのがコツだと思う。人間のバブーと一緒だね!
最後に、ケージの外に出している時は、常にフトアゴ目線で考えてみて下さい。床や地面に置かれた状態で人間が真横に立てば、そびえ立つ大魔神のように恐ろしく巨大に見えることでしょう。ケージの中ではすぐ近くにあった天井が、急にぐんと高くなるのも不安でしょう。屋外に連れ出されて、無限に高い空なら、ナオサラ・・・また、景色や自分を取り囲む環境がコロコロ変わるのも怖いだろうと思う。だから、フトアゴを胸に抱いたまま、バタバタと動き回ってはダメ。
例えば、外に連れ出して日光浴させる時は、まずケージから出してしっかり抱き(人間の胸につかまらせて、ギュッとフトアゴの背中を押さえる)、ドアを開けて外に出るけど、一連の動きを、全て、なるべくゆっくりやるの。外へ一歩出た途端、大量の日光がフトアゴの顔に降り注いだりしないように・・・屋内から屋外へ、日陰から日向へと、光の加減が派手に変わる瞬間が2度あるけど、その2段階とも、なるべく急激にならないよう注意すると良いよ。
あと、当たり前だけど、ハンドリングの前後は石鹸で人間の手をよく洗いまSHOW。
日光浴:
これはMY持論ですけど、フトアゴにとっての日光浴って、ワンコにとっての散歩だと思うのです。別に散歩(日光浴)しなくても死にはしないし、いつも部屋の中を走り回ってるのなら(ケージに紫外線ライトを使っているのなら)十分なのかもしれない・・・でも、全然しないのは、やっぱり可哀相ってもんですよね!!定期的にタップリ散歩してるワンコ(日光浴してるフトアゴ)の方が絶対健康でしょう!
というわけで、時間&天気が許す限り、たくさんやってあげまSHOW!獣医さんによると「1時間@本物の日光=数週間@紫外線ライト」の効果らしい。太陽の威力、恐るべし・・・!!ま、逆に言えば、蛍光灯ライトって全然弱いってことだよね。だって、野生のフトアゴさんは毎日本物の太陽がデフォルトなんだから、人工のライトはあくまで補助として割り切り、過信するな、ってことでしょうね・・・
日光すげー!のエピソードをもう一つ:MBD(クル病)の初期症状で、毎日1時間ガッツリ日光浴させ続けたら、1週間ちょっとで回復の兆しが見え始めた、なんて例もあるらしい。
ええ、上記の「紫外線」や「サプリメント〜カルシウム&ビタミンD3」でも書いたけど、カルシウムをきちんと吸収&活用するためにはビタミンD3が必要で、ビタミンD3は日光/紫外線/UVBを浴びることで体内で自動的に作られるの。そして、MBDの原因は、カルシウムの摂取量そのものより、紫外線不足の方が圧倒的に多い・・・怖いですねー。太陽さまに頼るしかないですねー。
日光浴に関して、気をつけるポイントとしては:
1)窓越しはあまり意味がない。体を温めるという意味では有効かもしれないけど、ガラスはほぼ完全にUVBをブロックしちゃうから。網戸も50%ほどブロックしちゃうので、できれば網戸も開けましょう。直射日光が基本です。
2)チョコチョコと短い時間をしょっちゅうやるより、頻度はそこまで多くなくても、一度に1時間とか2時間とか長くやる方が効果的。もちろん、全くやらないよりはチョコチョコでもやった方がいいけど。
3)ただし!!暑くなり過ぎは猛烈注意!!常に逃げられる日陰エリアを必ず作っておきまSHOW!!暑い日ならほんの5分くらいでバテることもあります。まじ死ぬよ。気をつけて!!
4)自分ん家の庭やベランダでも、目を離しちゃダメ!!行方不明になる可能性はもちろん、猫とかカラスとか危険が一杯。ほんの15秒の油断が命取りです。フトアゴをタカに連れ去られた人の話、読んで。悲惨過ぎる・・・
5)日光浴後、暑いだろうって冷たい水を飲ませちゃダメだよ。水はいつも室温〜人肌程度で!
あと、せっかく天気は良いのに寒いかな?って日には、黒い毛布やトレーナーを敷いて、その上で日光浴させるとポカポカになるよ。
温浴:
温浴の効能は:
1)ウンコなどがついちゃった時に洗い流す。お湯にしばらく浸からせてやわらかくなった頃に、歯ブラシで優しくこすってあげるとグー。
2)脱皮不全を防ぐ。脱皮は、濡れて乾いてを繰り返すと促進できる。
3)日光浴とはまた違うレベルでガツンと体を温める。便秘の時は特に有効。実際、温浴中に限ってウンコするコも多い。軽い腸閉塞の時なんか、ウンコが出るまで毎日朝晩20分ずつ温浴させろ、なんて言うくらい。それから、病気でグッタリしている時も、まあ、原因によるから一概には言えないけど、とりあえず温浴させて体を温めさせ、グッタリ状態を打破しろ、みたいに言う。
4)もちろん口からも飲ませないとダメだけど、お尻の切り込み(?)から多少の水分補給にもなるらしい。
洗面器やプラスチックの衣装ケースに、35〜38度くらいのぬるま湯をフトアゴちゃんのワキくらいの深さまで張って、そっと尻尾から入れてあげる。底に薄地のタオルなどを敷いてあげると、手足が安定して安心するかも。20分くらい入れてあげると良いでしょう。
温浴中は目を離しちゃダメ!マイカイジュも溺れかけたことあるYO。めちゃ焦った。詳細はこちら。そして、温浴後は、ちゃんとタオルで拭いてあげてからケージに戻してね。濡れっぱだと、せっかく洗ったのにホコリがついて汚れちゃうのはもちろん、呼吸器感染の原因となるじょ。
冬眠:
ええ、フトアゴも冬眠しますYO。ただし、哺乳類における冬眠ではメタボリズム(代謝作用)がほぼ完全に停止して、ほとんど寝っ放し(昏睡状態)だけど、爬虫類の冬眠はほとんど食べず、寝たり起きたりを繰り返すだけで、それほど大袈裟じゃないの。だから、「冬眠」というより、「冬の不活発な期間」って感じ。
また、クマさんなど哺乳類の場合、冬眠中の生命維持(呼吸や心臓などの機能)には、体内の脂肪をエネルギーとして消費するけど、爬虫類は、脂肪ではなく、グリコーゲンという肝臓に貯蔵される多糖を使うらしい。だから、冬眠中も体重はほとんど変わらず、減ったとしても数グラムとか。
ちなみに、いわゆる冬眠のことを英語でHIBERNATIONというけど、爬虫類の場合は特にBRUMATIONという。代謝作用の仕組みが違うため、HIBERNATIONという言葉じゃ定義に合わないとかで、BRUMATIONって言葉が生まれたらしい・・・日本語でもBRUMATIONにあたる特別な言葉があるのかな?<教えて、獣医学部の人!
冬眠の目的は、もともと野生での冬、食べ物がなかなか見つからず、見つかったとしても気温が低くて日も短く、消化するのに必要な体温を保ちにくいので、代謝作用を下げるってものだけど、春〜夏の繁殖期に備えて体を休めるってのもあるらしい。交尾&繁殖に関しては季節的なものが重要だそうで、冬眠から目覚めて、少しずつ体力を回復し、春〜夏にかけてさらに暖かくなった頃、食欲も性欲もピークに達して・・・という感じみたい。繁殖前の冬に冬眠してないと、交尾&繁殖もしにくいとか。
すると、「来春、ぜひ繁殖させたいから、冬眠させねば!!」って人も多いと思うけど、残念ながら、人間がコントロールできるものじゃない。ライトの点灯時間で多少は促進させることもできるけど(後述)、最終的にはフトアゴ自身が決めるんだって。だから、逆に、冬眠させたくない場合も、フトアゴ自身が冬眠すると決めたら、人間には止められない・・・
それに、冬眠に関しては、個体によってもいろいろ派手に違うようです:
1)そもそも冬眠するかどうか?
一生、一度も冬眠しないコもいるし、毎年必ず冬眠するコもいるし、年によって冬眠したりしなかったりするコもいる。ちなみに、ハッチして最初の冬は通常冬眠しない。ただし、年の早い内にハッチして、もう9ヶ月以上とか1歳近い場合は冬眠する可能性アリ。
2)冬眠の期間&時期:
数日だけのコもいれば、5ヶ月近くに渡るコもいる。なんと夏に冬眠モードに入るコもいるらしーよ!原産国のオーストラリアが南半球で、北半球の私たちと夏・冬が逆だから、なんてコジツケみたいな理由もどこかで読んだけど、ホントかいな??
3)冬眠の始まり方:
少しずつ食欲が落ちて昼寝する時間が増えて行くコもいれば、つい昨日まで元気一杯だったのに、ある日突然始まるコもいる。
4)冬眠の度合い:
何ヶ月にも渡って全く何も食べずほとんど寝てばかりのコもいれば、2〜3日食欲がない&昼寝の多い日が続き、次の数日は結構フツーに歩き回ってご飯も食べ&ウンコして、また数日は冬眠モードで・・・程度のコもいるらしい<んなこと言ったら、普段からそんな感じですけど!
ともかく、「最近ほとんど食べないで昼間から寝てばっかりだけど、病気かなあ?」と心配してる飼い主さん、体重が減ってないなら、それは冬眠かもしれません。全然食べないのに、不思議なほど痩せないよ。むしろ、太ってるくらいかも。また、触ればいつも通りに反応が良いのもポイント。触ってもグッタリとかだったら(もちろん、グーグー寝てる時に触ったらグッタリなのも当然だけど)、それは心配通りに病気かも・・・<獣医さんへGO!
ま、可能であれば、いずれにしてもこの機会に獣医さんへ連れて行っとくと安心だけど。というのは、冬眠中は免疫系の機能も下がるので、病気になりやすい。特に、寄生虫など、もとから病気の種があると一気に悪化する可能性大。冬眠前はフトアゴが食べていたものを食べて生きていた寄生虫が、新たな食べ物が入って来なくなるので、フトアゴそのものから栄養を奪い始めてしまう・・・やべーっしゅ。
というわけで、冬眠の時期が来る「前」に定期健診&ウンコde寄生虫チェックを猛烈オススメします。
その他、冬眠に関して、人間がやるべきこと:
1)シェルター:
普段から置いとくと良いけど、もしまだないなら、バスキングランプから離れた一番涼しいところに、体全体が入る程度に大きく、安心できる程度に小さいシェルターを用意してあげる。すると、そこに潜って快適☆冬眠ライフ。
2)温浴:
これ超重要。野生では、湿った土の上で冬眠して、お尻の切り込みから水分を吸収するんだって。この点だけ、飼育下の環境では再現できない。だから、週1回のペースで20〜30分ほどタップリ温浴させまSHOW。もはや、冬眠中の飼育というかフトアゴ&人間の触れ合いは、この週1回の温浴がメインといっても過言ではない。やり方は普段の温浴と同じ。ただし、温浴中にまたウトウトモードに入って溺れるとマズイので、いつも以上に目を離しちゃダメだじょ!!温浴中に水をあげてみて、自ら飲むようなら(ムリヤリやっちゃダメ)ドンドン飲ませまSHOW。この時、健康状態もよくよくチェックする(後述)。温浴後はタオルでよく拭いて、バスキングランプの下へ。すぐシェルターに戻ってまた寝始めちゃうかもしれないし、しばらくバスキングするかもしれないし、少し歩き回るかもしれない。ともかく、フトアゴ本人に任せまSHOW。
3)健康状態のチェック:
痩せ細って来ていないか?体重は減ってない?目の周辺が窪んでないか?ウロコの具合は?ヘンなカビとか生えてない?おかしなゲップや痙攣などしていないか?・・・毎日観察できない分、週1回の温浴の際、ジックリ確認しまSHOW。
4)食事:
温浴後、バスキングランプの下に置いた時、試しにあげてみる。または、冬眠の度合いが浅いコで、週1回の温浴以外でもフツーに歩き回ってる日もあるなら、そんな時にいつもと同じノリであげてみる。ともかく、人間はいつもと同じで全然OK。勝手に「拒食かも!」などと焦って、強制給餌とかするのがダメ。自然に逆らっちゃダメ。冬眠モードだわ、とドッシリ構えときまSHOW<そのためにも、事前の定期健診&ウンコde寄生虫チェックが重要なのだ。そう、冬眠中、ムリヤリ口を開けさせて口の中に食べ物や飲み物を流し込む強制給餌は絶対ダメ!!ご飯を目の前に置いてみるとか、スポイトで水やベビーフードを鼻先に垂らすとかはOK。食べるかどうか&舐めるかどうかは、フトアゴ本人に任せる。
5)ウンコ:
これも超重要。強制給餌がダメな理由にも重なるけど、お腹の中に食べ物が残ってる状態で深い冬眠モードに入ると危険。消化不良や酷い感染症を起こす。最後の食事はいつだったか?その後、ウンコが出たか?今、お腹は空っぽか?常に把握するようにしまSHOW。だから、例えば、週1回の温浴後、ご飯を食べたけどウンコしないまま寝始めちゃったのなら、翌週まで待たず、翌日か翌々日にまた温浴させてみる。それでもまだウンコしないなら、また数日待って温浴させ・・・ウンコが出るまでこれを繰り返す。ま、この辺は冬眠の度合いにもよるから、一概には言えない。当然、冬眠の度合いが浅くて、たまには歩き回ってるのならそんなに心配しなくて良い。気をつけなくちゃいけないのは、深い冬眠の場合。
6)放っとく!!
週1回の温浴を除き、基本的に放っておくのが吉。シェルターの中で寝てるのに、わざわざ起こしてハンドリングしたり、ヤル気出せ!とバスキングランプの下に置いたりしてはダメ。
7)ライトの点灯時間〜冬眠を促進する方法:
基本的にはいつもと同じで良いのだけど(だから、面倒なら以下は無視してもOK)、フトアゴちゃんの快適☆冬眠ライフのため、または来春の繁殖のため、冬眠を促進させたいのなら、フトアゴが冬眠の兆しを見せ始めた頃、毎日約30分ずつライトの点灯時間を減らして行き、最終的に1日8時間まで短くすると良い。つまり、もともと1日12時間つけてたのなら、8日間掛けて4時間分減らす。食欲や活発さが戻って来て、冬眠終了の兆しが見えたら、元の点灯時間に戻るまで、また毎日約30分ずつ長くして行く。ただし、これをすることで人間がフトアゴの冬眠をコントロールできるわけではない。あくまで、すでに始まっているものを促進するだけ。
冬眠からの目覚め方も、個体それぞれ。数日掛けて徐々に回復する感じのコもいれば、急激に元気を取り戻すコもいる。いずれにしろ、完全復活して数週間はホルモンのレベルが上がっているので、やたら活発だったり機嫌が悪かったり威嚇したり・・・男のコなら、アゴを黒くしてボビングしまくるかも。でも、しばらくすると元通りの良いコに戻る。また、冬眠から目覚めると代謝作用も戻るので、この時期、多少は体重が減るかも。でも、食欲も戻るから大丈夫<もちろん、もともと健康体で、順調に冬眠を終えたことが前提ね。
脱皮:
脱皮観察はゾクゾクしますよね!!なるべく大きなカケラで剥けますよーに!なんて、誰の役にも立たない願いを込めちゃったりして・・・
脱皮前は、皮膚が白っぽく濁る。初めて見ると、皮膚病?!なんて驚くかもしれないけど、心配無用。数日から数週間で勝手に剥け始めるので、放っておきましょう。ちなみに、鼻は奥の方から剥ける。こんな感じ。初めて見ると、キノコが生えて来た?!って驚くかもね。うっひゃー!
脱皮に関して気をつけるポイントは以下2点だけ:
1)ペリペリ剥きたい衝動に耐える:ムリに剥くと、下の新しいウロコが傷ついちゃうよ!人間が手伝える範囲としては、頻繁に温浴させること(脱皮は、濡れて乾いてを繰り返すと促進できる)、流木やレンガなど、フトアゴちゃんが身体をこすりつけられるモノをケージに入れておくことくらいかな。
2)一方、脱皮不全にならないかどうかだけ、気をつけとく:脱皮不全というのは、脱皮するハズだったところがちゃんと剥けずに分厚く&硬く残ってしまうこと。まあ、おそらく次の脱皮でまとめて剥けるからそんなに心配しなくても大丈夫だけど、注意すべきなのは、手足の指や尻尾の先だった場合。そして、特に、成長期のコの場合・・・古い&小さい皮に締め付けられて、血液が回らず、その部分が壊死しちゃう可能性がある。壊死した部分だけポロッと綺麗に取れちゃうなら(つまり指飛びや尾切れ・・・それはそれで可哀相だけど)まだラッキーで、下手すると、感染症や壊疽を起こしてドンドン広がっちゃう。その段階まで行っちゃったら、超ヤバイ。感染が広がる前に、獣医さんで切り落としてもらうしかない。
・・・と、脅しモード入っちゃったけど、白くなってから剥け始めるまでに数週間掛かることもよくあるし、触ってみて他の部分のウロコと同じような手触りの内は大丈夫。硬く乾いた枯れ木みたいな感触になって来たら要注意らしい。
いずれにしても、脱皮しそうな時は頻繁に温浴が吉ですな。しばらくお湯に浸けて柔らかくなった頃を見計らって、歯ブラシで優しくこすってあげても良い。
それでもなかなか剥けない場合&しかもそれが前述の手足の指や尻尾の先で心配な場合、温浴後、まだ濡れている内に問題の部分にだけ(<ここポイント。意味なく塗りまくっちゃダメだよ!)少しオリーブオイルを塗ってあげると水分が中に閉じ込められて良いとか。もちろん、その後、タオルでフツーに乾かす。あと、私は使ったことないけど、爬虫類用の脱皮促進スプレーみたいのも売ってるね。
その他、脱皮に関するポイントをまとめると:
1)成長期はほとんど常にどこか剥けてるくらい脱皮しまくるけど、成長のスピードが遅くなると、脱皮の頻度も途端に(ホント急激に)減る。
2)まんべんなく全身脱皮するとは限らない。例えば、ウチのマイカイジュの場合、アダルトになってからは背中やお腹は滅多に脱皮しないけど、手足や口の周辺は結構しょっちゅう脱皮してる。汚れやすいからかな??
3)基本的にフトアゴは自分の剥けた皮を食べないハズだけど、まれに食べちゃうこともある。まあ、鼻クソ食べちゃう人間の子供みたいなもんでSHOW。別に問題ない。
爪切り:
まあ、本来なら勝手に削れて必要ないハズだけどね。基本的には要らないと考えて良いでSHOW。ウチのマイカイジュはそろそろ4歳だけど、今まで1回か2回しか切ったことない<それも、私がちょっと切ってみたかっただけ、という。人間視点では多少伸び過ぎに見えても、トカゲにとっては必要な長さなのかもしれません・・・引っ掻かれて人間が痛いとかいうのは、人間が我慢しまSHOW!と私は思う。
でも、あまりに伸び過ぎちゃうと、指の形が変わっちゃうとかもあるらしい。フトアゴちゃんの爪をよくよく見ると、先っぽが細くなってる部分があるハズ。その先っぽをほんのちょっとだけ切ってあげると良い。爬虫類用の爪切りも売ってるけど、フツーに人間用のでも良いよ。ただ、よく切れるものを選んでね。または、紙やすりでちょっとこすってあげるだけでも十分かも。
くれぐれも切り過ぎないように、そして、ストレスにならないように気をつけてあげて下さい。リラックスしてる時を狙って、さりげなくササッとやっちゃうとグーでSHOW。
万一、切り過ぎて血が出ちゃった場合、小麦粉か片栗粉をつけてあげると止血できる。その後、傷口からバイキンが入ったりして酷くならないように、よくよく観察してね。
消毒液などは下手に塗らない方が無難だと思う。特に、オキシドール系(HYDROGEN
PEROXIDE)の消毒液はウロコにダメージを与えてしまう可能性アリなのでダメ。どうしても気になるのなら、ぬるま湯に少しのポビドンヨード(POVIDONE-IODINE、うがい薬のイソジンですね)を混ぜて温浴させると良い。薄ーいお茶程度の色になるように。
ウンコ&オシッコ:
黒っぽいところと白っぽいところがあるけど、黒っぽいのがウンコで白っぽいのがオシッコ(尿酸)。通常は同時に出るけど、たまにウンコだけ、オシッコだけのこともある。
色や形は食べ物によっても大きく変わるし、そんなに心配しなくても良いけど、ウンコの形がある程度シッカリしていて、それ以外に透明の水も出てるのが理想。この水は、十分な水分を摂取しているというポジティブな証拠らしい。いわゆる下痢は、ウンコの形がなくて、全体的にグチャグチャのものを指す<ま、健康でもたまにはそういうこともあるけど。シルクワームを食べさせると下痢っぽくなりやすいけど、別に大丈夫。
それから、水分が足りてないとオシッコの白い部分が硬め&薄いピンクになったりする。サランラップ越しに潰してみて、ボロッと崩れるならOKだけど、硬いならやっぱり水分不足・・・これは下手すると酷い便秘、腸閉塞にもつながる。マイカイジュもヤバかったことあるよ。詳細はこちら。また、ビタミンのサプリメントで尿酸の色が多少変わることもあるそうで、これは心配無用。
匂いは当然かなり臭い。特に、野菜&果物より活餌が続いていると臭いらしい。また、いつもとは比べ物にならないほど臭い場合は、寄生虫の可能性もあるらしく(もちろん、いつもと同じ程度の匂いだから大丈夫ってわけじゃないよ)、やっぱり6ヶ月に1度はウンコde寄生虫チェックが重要だね。
いつ&どんな状況で排泄するかのパターンは、個体によって大きく違う。温浴中に限ってやるコもいるし、ケージの外でしかやらないコもいるし、どこでもいつでもやるコもいる。マイカイジュはいつもケージの同じ場所でやるけど、ココがMY便所とか思ってるのかな?しかも、ウンコが尻尾につかないよう、上手に尻尾を動かしてやるよ。そして、ウンコ前後はテンションが上がり、ケージ中をドタバタ走り回ったり、壁をガリガリやったり・・・その様子が自分のウンコに「くっせー!」って騒いでるようでウケル。
頻度も個体によって大きく違う。一般的には、バブーの頃の方が毎日2回とか頻繁に排泄して、大人になるにつれ頻度は減って来て、数日に一度とか1〜2週間に一度とか。実はマイカイジュの場合、アダルトになってからは1ヶ月に一度もザラです・・・これはさすがにヘンなので、私も超心配して何度となく獣医に連れて行ってるんだけど、その度にお腹をグリグリ触られ、別に何か詰まってるわけじゃないし、出そうとして踏ん張ってるのに出ないとかいうわけじゃないなら、便秘とは言わない、これがこのコのパターンなのでしょう、で落ち着いてるの。ま、そう言われても人間はやっぱり心配なので、常にあのテこのテの便秘対策を試してるわけだけど、それはまた「病気&怪我」のページで便秘の項目に書こうと思います。
いろいろ読んだり聞いたりしてる内に定説らしきものが見えて来るし、育ててる内にその個体に当てはまることも当てはまらないこともわかって来るよね。ポイントは、飼い主が自分のコのパターンを把握しておくことだと思いマッスル。
あ、当たり前だけど、ウンコは気づいたらすぐ掃除しまSHOW。私は1分でも放置しないよ。そりゃ私の外出中だったらしょうがないけど、帰宅したらまず何より先にケージを見て、ウンコしてたらすぐ徹底的に掃除する。一晩放置なんてあり得ない。おかげでマイカイジュのケージは匂いゼロだよ!
無精卵:
交尾&繁殖に関しては、のちほど別のページを作るとして・・・<ま、ウチは経験も予定もないから、あまり書けない予感濃厚だけど。
1歳半以上の女のコなら、交尾してなくても無精卵を産む可能性がある。特に早春〜夏、要注意!一生全く産まないコもいるし、毎年のように産むコもいるらしい。お腹に卵ができている兆候は、床をガリガリ掘る、神経質、落ち着かない、威嚇する、食欲不振など・・・お腹を触るとボコボコがあるハズだけど、触りまくってもよくわからなかったって話も聞くので、油断できませんな!
産みたいのに産める環境が整ってないと、卵詰まりで死んじゃうので、産卵箱を用意しまSHOW。ゴミ箱などフトアゴの全身が入るくらいの箱に、水で湿らせて掘ればトンネルができる程度の硬さに固めた砂か土を入れて、ケージに入れる。こんな感じ。または、ケージそのものに産卵エリアを作っても良いし、ケージとは別に、衣装ケースなどに同じく砂か土を固めて入れて、ガリガリやり始めたらそこにフトアゴちゃんを移してあげても良い。すると、穴を掘って勝手に産むハズ・・・1回につき数個〜30個産むけど、数日〜数週間空けつつ、何度か産むことも多いみたい。また、一時は確かに卵ができていたのに、産まないまま吸収しちゃうこともあるらしい・・・
いずれにせよ、卵ができるという時点でごっそりカルシウム&体力を消費して弱りやすいので、卵かな?と思ったら、定期健診&卵が詰まってないかのチェックも兼ねて、一度獣医さんに連れて行くと安心でしょう。そして、蛋白質(つまり活餌、シルクワームやコオロギなど)、カルシウム、水分をしっかり摂らせて下さい。
・・・と、とりあえず一般的な情報だけ書いてみたけど、マイカイジュは無精卵も産んだことないから、私はよくわからないの。経験者の皆さん、リアルな情報プリーズ!<卵を産む前の兆候とか、どんな状況でどう産んだとか、産卵前後の注意点とか・・・写真も大歓迎です!!
ここだけNEW!!脱走:
「豪州のトカゲを捕獲」ってニュースはもう見たくないよね・・・脱走した場合のポイントをまとめてみます:
1)まず逃げ道を限定する〜ゴミ捨てや洗濯も慎重に:
屋内であれば、まず戸締まり。窓やドアを閉めて、他の部屋、ましてや屋外への道を作らない。見つかるまで、ゴミ捨てや洗濯も慎重に!!そのゴミ箱、その洗濯カゴの中に隠れてるかもしれません・・・
2)灯台下暗し〜暗くて狭くて温かいところ:
と言いつつ、ほとんどの場合で、最後に目撃された場所から3〜4メートルの範囲内で発見されるらしい。最初から屋外でいなくなったわけではないのなら、おそらく、自ら家の外には出ていないハズ・・・わーい!解放された!と広いところを走り回っているより、むしろ、暗くて狭くて温かいところを見つけてヒッソリ寝ている予感。ケージのすぐ裏や、ライトのコードが絡まってる辺りは要注意スポットかも・・・
3)床に這いつくばって、フトアゴ目線で部屋を見回す:
というわけで、最後に目撃された場所に這いつくばって、フトアゴの気持ちで見回してみて下さい。ソファやベッドの下など、暗くて狭くて安全そうなところは・・・?
4)その上で、家の端から端まで探しまくる〜めちゃ狭いところも:
靴やスリッパの中、洗濯物の中、窓枠、ソファやベッドの下、冷蔵庫の下、コンピュータの裏、電気機器のコードが絡まっているところ、本棚や食器棚の底(正面や側面から見ると、板がついていて、底面と床がピッタリ接してるように見えるけど、実は、後ろは空洞になってるかも)、テーブルの内側の縁(これまた外から見えない位置にトカゲが隠れられるスポットがあるかも)・・・体の大きさから言って絶対ムリでしょうと思えるような狭いところも要注意!!
5)「上」を見上げることも忘れない:
これは意外な盲点。カーテンや網戸をよじ登って、カーテンレールの上とか・・・
6)以前探したところも、複数回探す:
ターゲットは動いている!!
7)他にもペットがいるなら、接触しないよう行動範囲を区切る:
犬猫なら、該当の部屋には入らせないとか。爬虫類なら、それぞれのケージがきちんと閉まっていることを改めて確認とか・・・事故につながる可能性は徹底的に排除する。
8)部屋の温度を下げない:
これはできる範囲も限られてるけど・・・寒いと冬眠モードに入ってしまって、ずーっと出て来ない。
9)ビニール袋作戦:
これは足音のしないヘビさんに有効な方法だけど、フトアゴにやってみても損はないと思う。スーパーの袋(触れるとシャカシャカ音がする)を丸めて部屋の壁沿いや家具の間など隠れそうなところにたくさん置く。ヘビさんの場合は昼行性・夜行性に関わらず、夜9〜10時頃、部屋を真っ暗にしてジーッと気配を消して静かに座ってると、しばらくして音がするかも、とのことだけど、フトアゴの場合、動くとしたらやっぱり昼間の明るい内だと思うので、普段から注意しておくと良いでしょう。
10)ワナ+小麦粉作戦:
該当の部屋の真ん中に(というか、どこかに隠れているフトアゴが遠目にそれを見て、「お?」と思って出て来そうな場所に)、コオロギのケージを置く。または、デスク用ライト+見慣れた流木などでバスキングスポットを作る。つまり、おびき寄せるためのワナを仕掛ける。これだけでも、ある日突然見つかるかもしれないけど、このワナを仕掛けた上で、周辺に小麦粉を散らしておけば、足跡を辿れるかも・・・
11)警察への届出&各所への問い合わせ:
この辺りは地域によっても違うと思うので、検索してちょ。警察、動物保護センター、保健所、清掃関連、それから、動物病院や爬虫類専門店に持ち込まれる可能性も高いので、周辺の病院や専門店にも連絡してみる。その時、チラシを作って持って行けば、貼ってくれるかも。インターネットも活用すると良いでしょう。ツイッターでも「拡散希望」とかよくやってるよね。
12)長期戦を覚悟する:
気が狂うかというほど家族みんなで探しまくり、親戚や友達にも来てもらって探した、こんな狭い家で見つからないわけがない、もう絶対この家の中にはいないハズ、きっと屋外に出ちゃったんだ・・・とスッカリ諦めた3ヶ月後、ある日突然、床の上から自分を見上げてた、人間は喜びの悲鳴を上げ、3ヶ月も一体どこにいたの?!と問い詰めたいけど、本人(トカゲ)は別に体重も落ちてないし、何事もなかったようにケロッとしてる・・・なんて話もよく聞きます。ライトだのご飯だの、実は何も要らないんじゃ・・・とか思っちゃいそうだよね!
寿命:
寿命は、野生では2〜3年、飼育下では5〜10年と言われてるけど、19年生きたって未確認情報もあるらしい。(追記:14歳7ヶ月のフトアゴが、世界最高齢のフトアゴとしてギネスブックに認定されたって。詳細はこちら)野生では天敵もいるから平均寿命が短いのは当然として、飼育下では結構幅があるよね・・・
犬猫と比べて、言葉は悪いけど、やっぱり金魚的なのかな?<金魚さんにも失礼だけど。夜店で釣った金魚って1週間くらいで死んじゃうのもいれば、同じ種類&同じ環境で10年くらい平気で生きるヤツラもいるよね。昨日までピンピンしてたコが、原因不明のまま、今日になって突然死んじゃうこともよくあるし・・・
もともとの個体の強さにかなりのバラツキがあるんだと思う。たまたま弱い個体だった場合は、どんなに飼い主が頑張ろうと死んじゃう時は死んじゃうし、逆にたまたま強い個体なら、かなりテキトーな飼い方でも結構長生きしたり・・・また、ペットとしての歴史が浅く、平均がとれるほどデータがないし、紫外線ライトや餌などの爬虫類用品は発展途上、飼育方法や病気の治療法も、まだまだ確立していないというのも大いにあることでしょう。
じゃ、どうしようもないじゃん、って話になっちゃうけど、そんな中でもなるべく長生きしてもらえるよう、引き続き情報交換して行きましょう!
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とりあえず、このページは完成とします<またふと思いついて追記とかあるかもしれないけど。めちゃスクロールダウンしなくちゃいけなくて超読みにくいのに、頑張って読んで下さった皆さん、ありがとかげございました!
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